もう退職してしまったのですが、以前に本社の方で「僕は若い頃に世界中を旅した」と語っていた方がいました。


その方は中東を旅した時、もしかするとイスラエルはいずれ地上からなくなるかもしれないと感じたそうです。


なぜなら、イスラム教もユダヤ教も一神教で我以外神なし、とそれぞれの聖典に書かれている…だから自分が信じいるもの以外の神を信じる者は、悪魔を信じているか、あるいは邪神を信じていることになる。

なので決して仲良くすることはできない。


その方はそう言っていました。


イスラム教国からみれば、当時のイスラエル建国は単に領土を取られただけでなく、邪神を信じる異教徒の侵略に見えたかもしれません。


今回のイスラエルとハマスの戦争は、ガザの空爆で多くの民間人に犠牲者が出ていることもあって、ワイドショーなどでもややパレスチナ側に同情的な報道も見受けられますが、特にイスラエルのガラント国防相の、パレスチナ人は人の姿をした動物、という発言が紹介されたこともあって、職場のパートさんたちも、パレスチナもイスラエルもどちらが悪いのか分からないといった印象を持っているようです。


ユダヤ教における唯一にして絶対の神はヤハウェですが、旧約聖書を紐解くとこんな記述があります。


ヘト人、カナン人、アナン人、ビヒ人、はあなたの神、主が命じられたように、必ず滅ぼし尽くさなければならない。


申命記1-2


主の御名を呪うものは死刑に処せられる。

共同体全体が彼を石で打ち殺す。


レビ記24-16


神よ、どうか悪者を殺してください。

子孫は断ち切られ、次の世代には彼の名が消し去れますように。


お前の神、ヤハウェは妬みの神である。


ここで言うところの、神、とはヤハウェでありユダヤ教の唯一神のことです。


自分から見るとヤハウェはかなり怖い感じのする神であり、祟り神的要素がある気がします。


日本人がイメージする神とはかなりかけ離れて違和感を感じますが、果たして自分が選んだ民族だけえこひいきする神、自分を信じない民族には冷たい神が、全知全能の創造主、至高神なのかは疑問が残ります。


多くのユダヤ人やユダヤ教を信じる人は、ユダヤ人が神より選ばれた民族であるとか、そういったことは旧約聖書の知識としては知っていても選民意識までは持っていないと思いますが、もしかするとごく一部に強烈な選民思想を持った狂信的なユダヤ人、イスラエル人はいるかもしれません。


そしてもしそういった人物がイスラエル内閣の重要閣僚に何人もいたとしたら


国際政治を解説しているYouTuberの及川さんの動画を見るとイスラエルの大臣の中には何人も極右思想を持ったシオニストがいると話しています。


https://youtu.be/uPk9KrNrCY0?si=tf0VIfckqyboJ6ME


もし仮にイスラエルを動かしている重要な立場にいる政治家達が、狂信的な思想の持ち主たちであり、パレスチナ人は人間ではないので殲滅してもよい、と考えていたならばとても恐ろしいことです。

アラブ諸国はこのような考えは絶対容認しないでしょう。


これは交渉などで解決できるものではありません。

 

この問題は、神とは何か?宗教の意味とは各民族が信じる宗教や神を越えるものとはそこまでいかないと解決しない感じがします。


戦術核を使用した中東全体を巻き込む形での、お互いを殲滅するハルマゲドンまでいかないとよいのですが


今回描いたイラストは秋の森、です。

休日は自然のある場所で心穏やかに過ごしたいものです。