先日、都内の事業所(某遊戯施設)に研修と視察に行ってきました。
そこは誰もが知る大きな球技場があって、イベント開催時は大変忙しくなります。
なので土日限定のアルバイトもたくさん在籍しています。
自分はちょうどお昼休憩時に地下の大きな休憩室で女子大生のアルバイト達と話をする機会がありました。
話の内容は、最近大学でどんなことを学んでいるか?というもので、自分の興味を引いたのは、世界はこれから物を所有しない社会に移行する、という講義内容に関するもの。
その講義を聞いた女子大生は大変感銘を受けたようで、熱っぽく語っていました。
資本主義社会は貧富の格差が生まれる、それは悪だ。
なので物を所有することは禁止。
必要なものは全て貸し出され、あるいはレンタルされる。
そうすれば必要以上に物を作って環境に負荷を与えることもない。
物の所有を巡って争うこともなく、嫉妬や歪み合いから逃れることもできる。
貧困者もなく、極端な大金持ちもいない平等な社会。
まあ、こんな内容を話してくれていました。
自分はそれは社会主義、共産主義じゃないの?と聞いたところ、全然違う、と否定されました(笑)
それを聞いていたもう1人の違う大学に通う女子大生は、私はそんな社会、絶対ヤダ!私はお金持ちになりたいし、人から羨ましがられたい、と本音を語っていました。
聞いていた大学生じゃないバイト君たちも、僕は他人が持ってないフィギュアをゲットして優越感に浸りたいと笑いを誘っていました。
他のバイトもだいたい同じ反応で安心しました(笑)
もし本も共同所有になったら、そこまで借りに行くのが面倒で非効率です。
すぐに資料が欲しいとなっても、それが得られないなら創作意欲が失われます。
もっともデジタル社会では、書籍を現物で所有する意義は失われつつありますが、そのデジタル社会を支配されたら、という別の問題もあります。
彼女から更に詳しく聞くとクラウスシュワブ、とかダボス会議、という言葉が出てきます。
どうやら、物を所有しない社会、はここから来ているようです。
15分都市、というのもあって、自動車を必要とせず、自転車や徒歩で近距離で全てが事足りる省エネの街づくりが世界各地で進んでいる、というのも話の中でありました。
貧富の格差がなく、過剰な生産によって自然を破壊しない環境に優しいシステム。
一見理想的な社会に聞こえますが、何か違う気がします。
競争すれば格差はどうしても生じますが、競争しなければ切磋琢磨できません。
大谷翔平や藤井聡太、尾田栄一郎がいくら頑張っても、普通のサラリーマンの給料と同じだったら果たしてやる気は出るのか?
自分はやる気を無くします(笑)
頑張っても頑張らなくても得るものが同じって、平等じゃなくて不平等だと自分は思うのですが…。
ちなみにクラウスシュワブは陰謀論の世界ではある意味スーパースター的な有名な方です。
人によってはダボス会議は影の世界政府と呼ばれていて、そこで決定されたことが各国で実施される…。
まあ、空想の世界だと思いますが、これが現実なら大変恐ろしいことです。
クラウスシュワブについて調べていたら、この方の解説が参考になりました。
北米でも若い人のアンケートで社会主義を支持する人は増えていると聞いたことがありますが、耳に聞こえの良い言葉には注意が必要です。
地獄への道は善意で舗装されている、との言葉もあります。
イラストは最近見た山の桜を思い出して描いてみました。
来年もまた美しい桜を見せてほしいものです。