新緑の眩しいこの時期、朝から快晴だったので急遽思い立ち、前から行ってみたかった鎌倉の瑞泉寺に行ってみました。
鎌倉駅を降り立ち、すぐ近くにあるレンタルサイクルで3時間1300円の自転車を借りて出発。
途中、報国寺と浄妙寺に立ち寄りました。
報国寺は竹林が有名で、鎌倉駅から遠いにもかかわらずたくさんの観光客がいました。
見た感じ境内の観光客の半分は外国人だったのにも驚きました。
たまたまこの日がそうだっただけなのかもしれませんが…。
鎌倉から報国寺方面に向かう道にも欧米系の人々が少なからず歩いていたのですが、鎌倉も世界的な観光地に向かいつつあるのでしょうか…。
政府は観光客の倍増を目指しているようですが、そうなれば嬉しいと思う反面、受け入れ体制が整っているかどうか気がかりで、若干恐ろしい気もします。
浄妙寺から山を越え住宅地を抜けて瑞泉寺に到着。
緑豊かな山々に囲まれ気持ちが落ち着きます。
木々の間に鳥のさえずりが響き渡り、遠くでトンビが鳴いているのが聞こえます。
寺院に庭園はつきものですが、おそらくはこれは浄土や天国を方便として現しているのだと思います。
当時の人々はこの様な場所を見て天国を想像したのかもしれません。
その後、安国論寺を見て回りました。
日蓮が国難を訴えた書いた、立正安国論はこの寺の横にある岩窟で書かれたそうです。
こんな場所で書かれた物が、時の政権に少なからず影響を与えたと思うと不思議な感じがします。
緊張感が増しつつある日中間ですが、当時も今と同じ雰囲気だったのでしょうか…。
国防についてはなるべく考えたくない日本人ですが今、日蓮がいたらこの状況をどう思うか聞いてみたいところです。
鎌倉は緑豊かな地ですが、寺社仏閣がなければ横浜市と同じように、ほとんどの丘や山は切り開かれて宅地化されていたと聞きます。
日本においては神域は伐採してはならぬ森に覆われていますが、日本に神道や仏教がなければ無秩序に自然が破壊されていたのではないでしょうか。
そういう意味においても神社や寺の存在に有難さを感じます。
日本においては宗教についてはあまり語ってはならないような、一種のタブーのようなものが厳然と存在しますが、日本に来て寺社仏閣を訪ねる外国人は、単なる観光仏教や神社を見に来ている訳ではない物を感じます。
何かその奥にある日本的な何か、を知りたがっている、そんな雰囲気をひしひしと感じるのは自分だけでしょうか…?
今日も熊本では地震災害に対応する為に自衛隊が汗を流しています。
災害に対して自衛隊を使うのに眉をひそめる人も少なからずいますが、インフラが全くない厳しい環境で、人が活動し生活できる設備や施設の迅速な展開や設営は、軍事的な展開行動とほぼ重なり、日々このような訓練をしている自衛隊に適任です。
この様な甚大な災害に対する全般的な対応は単なるレスキュー隊には出来ないことです。
今年はサミットが伊勢神宮のある三重県で開催されますが、安倍総理がある意味神道の中心地である伊勢の地を選んだのには何か理由があるのでしょうか。
宗教、自衛隊、国防…
今は時代の転換点なのかもしれません。
これからは今まで日本人が見て見ぬ振りをしてきた存在の中に、日本の未来を占う大切な何があることに気づく。
そんな予感を感じます。