今日は原宿のラフォーレで開催している、魔女の秘密展、を見てきました。

明日が最終日とあって階段には列ができ、館内は結構な混み具合。

魔女といえば日本では古くから魔女っ子や魔法少女物などアニメや漫画で親しまれている存在ですが、本当のところ欧米ではどうなのか?
その辺は前から気になっていました。

展示してある物は、ヨーロッパで描かれた魔女に関する絵画や彫像、お守り、魔女について書かれた分厚い古書など…

展示品を通じて中世から近世にかけて、魔女の実在をヨーロッパの人々が疑わなかった現実を垣間見ることができます。

特に恐ろしかったのは魔女裁判に使われた拷問道具の品々…

疑われた者は拷問にかけられ魔女であることを自白させられます。
自白すれば火刑…

恐ろしい記述の数々に背筋が凍りつきます。

説明書きによると、ヨーロッパでは中世から近世にかけて、度々ペストが流行し、また小氷河期と重なったこともあって作物が収穫できず、社会不安が増大。
当時気候の悪化や黒死病は魔女の行ないが原因とされ、魔女狩りが横行、多くの罪のない女性が処刑された…とあります。

一説によると、社会の不安や庶民の不満をそらすために、時の権力者や教会がスケープゴートを作り出したのでは、と言われていますし、また標的となった犠牲者は村や町に溶け込めない、個性的な、あるいはちょっと変わった言動をする人だったり、森に住む孤独な人だったとも言われています。

フランスやイタリアなどの処刑者数が数千人だったのに対してドイツでの犠牲者が25000と突出しているのには驚きました。

ドイツの国民性として、空気に流されやすい、また同質性を重要視しているため少数の意見が無視されやすい、などがあると言われていますがそんなところが悪い方に作用したのかもしれません。
ただゲルマンの森は黒魔術発祥の地なので、もしかすると本物の魔女がいたのかもしれませんが…(笑)

科学が発達するにしたがい、魔女狩りは消えていったとありますが、果たして本当に魔女狩りは無くなったのか?

根拠も証拠も希薄であるにもかかわらず、大衆が理性を失って一部の人間または人種を袋叩きにする…

同じような出来事を先の大戦で、また規模は違えども週刊誌や新聞、TVで似たような事件を見たような気がするのは自分だけでしょうか…。



時代を超えて日本で復活した魔法少女。

魔女の宅急便からまどかマギカ、リトルウイッチアカデミア、プリキュアと数え上げればきりがありませんが、何でも日本風にして取り入れ同化してしまうこの日本の文化の寛容性に不思議を感じます。

あるいはもしかすると、生き残った魔女達が最後の楽園日本であなたの隣でひっそりと暮らしているかもしれません(笑)

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