今日は森アーツセンターギャラリーで開催されている、スヌーピー展を見てきました。
場所は六本木ヒルズ57階。
土日は1時間待ちだったそうですが、今日は平日夜だったためか、待ち時間なしで入場できました。
見どころはチャールズシュルツ氏の生原稿。これが意外と大きい! A3以上はありそうです。
初期のころから晩年にいたるまでの作品が数多く展示され、作風がどのように変化していったのかが順を追って分かります。
よく知られていることですが、主人公のチャーリーはシュルツ氏本人の自己が投影されています。
また他のキャラクター達も多くのモデルがおり、またスヌーピーも飼っていた犬にヒントを得ています。
自分が体験した喜びや悲しみ、劣等感や挫折、時には失恋体験や切ない片思いまでも漫画のネタにしてしまう・・・・
まさか自分の劣等感や失敗が、その後役に立つとは本人も考えていなかったと思いますが、その多くの人に共通したごくありふれた体験や感情だったからこそ、読む人の共感と支持を得て、世界的に人気になったのでしょう。
会場内にはシュルツ氏がキャラクターをどのようにして描いていたかの映像や、スポーツ好きな一面、住んでいた場所の写真、影響を受けた漫画家達の原画も展示されていて、シュルツ氏のバックグラウンドを知ることができます。
晩年は手の震えと戦いながら懸命に描き続けたシュルツ氏。
その努力は今やスヌーピーとその仲間たちに姿を変え、アメリカの歴史と精神の一部となっている感があります。
NASAのアポロ計画で公式キャラクターとして選ばれたスヌーピー。
その当時の熱狂と人気ぶりを示す写真が展示してあったのですが、ある意味アメリカがもっとも輝いていた古き良き時代を感じさせました。
宇宙飛行士達がスヌーピーのヌイグルミを撫でながら、一人一人船内に乗り込み宇宙空間へと飛び立っていった・・・
そこに本当のアメリカらしさを感じたのは自分だけでしょうか。
スヌーピーの活躍と貢献を通じて当時のアメリカの暮らしぶりと、その時代精神が見える。
ただ可愛いだけじゃないスヌーピー。
きっと会場を訪れる多くの人達にも新たな発見があることでしょう。
ところで帰りに屋上から夜景を眺めてきました。
多くの外国人が感嘆の声をあげていましたが、東京の夜景の美しさは世界の中でもトップクラスだそうですね。
この360度の見渡す限りの光の海は世界に類を見ない。
ここまくると、もはや芸術というか奇跡なのでは・・・
観光立国を掲げている日本政府。
安倍総理にはこの貴重な観光資源をもっと世界にPRしていただきたいものです。