昨日、致知出版社の主催する
「20代、30代のための人間力養成講座」というイベントに行った。
なかなかハードなタイトルであります。

この「人間学を学ぶ月刊誌 致知」という雑誌。
知っている人は恐らく、
「社会」とか「国」とか「精神」とか「哲学」とかに
アンテナの高い人でしょう。


『いつの時代にも、
  仕事にも人生にも真剣に取り組んでいる人はいる。
  そういう人たちの心の糧になる雑誌を創ろう』
という創刊理念のもとに、34年前に創刊された月刊誌。
一応言っておきますが、政治色も宗教色もありません。念のため。

今まで一緒に仕事をした仲間や、
彼氏が購読していたので、知ってはいたけど、
今回でこういったイベントに参加するのは2回目。

5月の気候のよい土曜日、
この上ない遊びどきの季節に、
こういうイベントに参加する若者たちの意識の高さに圧倒される。


事前申し込みで満員御礼になった今回。
応募者数は1200人だそうだ。
北は北海道から南は沖縄、
私たちにこのイベントを紹介してくれた友人は
京都からの参加だ。

そこに集まった人たちの、
「致知」に対する尊敬と、その場を共有する誇りに満ちた表情。
休日なのに、皆さんスーツ姿や、オフィスカジュアルなところにも
その姿勢が見てとれる。

司会の人、登壇する読者代表、手を挙げて発表する参加者、、、
みんなが、卒業式の「答辞」のような爽快な緊張感に満ちている。

読者代表の3人の方が、
自分と「致知」との出会い、これからの決意などを発表され、
後半は、90分の間、致知出版社の社長の講演だった。

社長が何千人もの経営者に会った中で見つけた
「成功する人」と「しない人」を分ける、
たった一つの法則、が非常に印象深い。

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「成功する人は、自分の出会った人、環境など、あらゆる縁に価値を見いだす」

「成功できない人は、いつも自分の居場所が『ここではないのではないか』と
 キョロキョロして人生を終わる」 

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とても思い当たるフシがある。
私自身、2年くらい前までは、
もっと違う人生があるはずだ、自分はこんなはずじゃない、という思いで
生きていたけど、ある時から
「なるように任せたほうが上手くいく」ことに気づいた。

別にいまのところ「成功」はしていないけど、結構幸せだったりする。
少なくとも、このことに気づいてから
私の人生は好転している。



そして、何よりも
「そんな雑誌売れるわけがない」と言われながら
「致知を、10万人が読むようになったら、日本は変わる」と信じて
こんなに地味で、固い雑誌を(失礼!)、
34年間もそれだけを刊行し続けている
致知出版社の姿勢に、頭の下がる思いだ。


私も、一心不乱に何かに人生を懸ける、
そういう生き方をしたい。