東京の住人だった頃
住んでいたのは
完璧な防犯がウリの
新築マンション
玄関以外
窓や扉には
鉄の格子や
シャッターが付いていた
防犯カメラもあり
玄関扉も二重ロック
住んでから気づいたけど、
その街では、時々
光化学スモッグ警報が流れ
外出を控えるよう促された
私にとっては、今考えると、
防犯というより
核シェルター兼
独房に住んでいたような
呼吸してても、
いつもなんか苦しくて
出かけるのが億劫だった
空気の色や質
人や物の多さにも
辟易していた
知人は、
せっかく東京に住んでるんだから
もっと街に出て楽しみなよ、と
引きこもり虫の私を
外に連れ出そうとした
実際、吉祥寺なんぞは
すぐ隣の駅だった
でも、私の足が
好んで向かったのは
樹木がモコモコと豊かに生い茂る
昔っからそこにある神社や
井の頭公園や
近所のホームセンターの
観葉植物売り場ばかり
私は、そこでだけ
体の細胞が喜ぶ
呼吸をすることが出来た
最近あるきっかけで
ドクター桐村里紗さんの
存在を知った
プラネタリーヘルスという
概念を
提唱されている
著書も拝読した
ギュッと短く言えば
人間の健康を考えるときに、
地球という全体の健康も
一緒に考えていこうね、
ということ。
地球が誕生して、
海に最初の微生物が生まれてから
ずっとずっとずっと
人間も微生物と共に
共存関係を築いてきた
これだけ、微生物に助けてもらいながら、
人間だけ、プラネットから切り離して
健康になろったって
土台無理だよね~ということを
わかりやすく伝えてくれている。
私は
先人たちが残してくれた「日本語」を通して
自然と繋がる叡智を
次世代へ伝え継ぐことに
生きがいを感じているけど、
ドクター里紗さんは
医学的・アカデミックな立場から
ふだん目には見えないけど
ちゃんと存在している
「微生物」を通して
人間と自然は繋がっているんだよって
言語化してくれている
わたしはそんな里紗さんに
勝手に親近感
森で微生物が土を作る仕組みと
人間が食べ物を摂取して
微生物が腸内で分解してくれる仕組みが
全く同じシステムということや、
食材を通してその土地の微生物を
取り込んで、地球と繋がっているんだよってこと、
言われてみれば、
そうだよねっ
繋がっているよねって。
京都大学の
望月新一教授が
宇宙際タイヒミューラー理論を使って
ABC予想を紐解いてくれたことで分かった、
相似形のもの同士は
対称性通信を行っているという事実
里紗さんの提唱するプラネタリーヘルスという
概念を通して、
人間と自然、そして地球は
相似形で対称性通信を
行なっているという話が
私の頭のなかで繋がった
なんか、また面白いことが
始まったね!
私の中のワクワクが
止まらない。
東京にいた時、全力で森を欲したのも
地方に移住したのも
地元漁師のおっちゃんがくれる
旬の野菜や魚に幸せ感じるのも
10年ほど前、何とはなしに
地球と人間にやさしい食を目指す
「ナチュラルフードコーディネーター」の
資格をとっていたいたのも
すべて
私と私のパートナーである微生物たち
その土地の自然を支える微生物たちの間でおこなわれていた
対称性通信の結果であり、
連携プレイ、そして総意だったのか~
ちょっと不思議で
ステキな未来の扉が
開かれたような気がしました
