見えないものは存在しない、とは考えなかった。

なんとなく見られていて、いつも傍に寄り添っている。

怖いとも思わない。

 

むしろ温かい存在に見守られているようで心地よくさえあった。

親の愛情が一番欲しい時期に満たしてくれる存在だった。

 

そんな私を見て周り大人たち、特に母が一番私を気味悪がった。