曾祖父と祖父の幼少期に出会うことができたケンムンは、

それ以降、家族の中で出会った者はいない。

母は戦後の混乱期に生まれ、生きるのに精いっぱいだった。

 

私の幼少時代は高度成長期と言われ、

各家庭には家電が増え、

世の中が活気に満ち溢れていた。

 

ケンムンは絵本の中で空想上の妖怪として扱われた。