マルハバン☀
今日のヨルダンも快晴!
朝晩は結構ひんやりしてきて長袖の季節になってきました~
先日ヨルダン大学の助産師課程を立ち上げ、現在も先生として(教授とか位が分かりませんが偉い人)お仕事をしている助産師のお宅へ訪問してきた。
この先生に辿り着いたのも、ある日本人女性が書いているブログ(ヨルダン人の結婚し、現在は日本に住みながらヨルダンのオリーブを販売する事業をしている方)を読んでいて、ブログに登場した義理妹さんがヨルダン大学を卒業していた助産師だった。
たまたまってすごい。
ブロガーさんに連絡をして、義理妹さんへ連絡をとってみた。
とっても素敵な義妹さんで、私と助産観が似ている。
前置きが長くなったが、ヨルダン大学はヨルダン唯一の助産師課程のある大学である。
偏差値がヨルダンで一番高い大学らしい(東京大学的な?)
ヨルダン大学助産師課程
他に助産師の資格がとれる3年制の専門学校がヨルダン国内(ザルカ、エルビット、アンマン)に3か所ある。
紹介してもらったファーティマさんは、2002年に設立されたヨルダンで大学助産師課程を立ち上げた一人。
そして、現在は院内助産院をヨルダンに作ろうと活動している。
立ち上げ当初は12人の生徒だったが、現在は毎年(※)60人の卒業生がいる。
※ヨルダンでは雇用が溢れると、一時的に雇用と大学入学を閉じることがあるため、卒業生や入学する学生のいない年もある。
そのため、助産師資格を取得しても働けないこともあるという。
ヨルダン大学助産師課程は4年制で、学士を取得。
【授業カリキュラム】
1年生:University Studayー概論
2年生:Nursing Studayー看護
3年生:Antinatal,Labor,Birth(3年時に2カ月間40例のお産実習がある)ー母子保健、助産学:妊娠、陣痛、出産
4年生:Postprtum,Woman Health(3年時の実習で40例に満たない場合には追加実習)ー産後、女性の健康
学生は40例の直接介助、10例の分娩の見学(帝王切開、吸引分娩など)
【実習(病院の)シフト】
A:7:00ー15:00←学生さんの実習はこの時間
B:15:00ー23:00
C:23:00ー7:00
ヨルダンの出産環境
1985年以降、アメリカ医療が浸透してきてからお産環境が大きく変化した。
それまではローリスクの妊婦は自宅出産だったが、そのあたりから病院での出産が推奨され、医師は妊婦に「助産師を信じるな」「自宅で出産するなんて死にたいのか?」と助産師に妊婦がつかないようにする医師がほとんどだと。
【出産施設】
ヨルダンでは現在お産できる病院は大きく3つに分かれている
・Public Hospital(国立病院)
・Private Hospital(プライベート病院)
・Miritary Hospital(軍用病院)
基本的に全員病院でのお産が推奨されており、時間のない産婦だけは助産師のサポートで自宅出産が認められている。
(ヨルダンは北海道くらいの大きさだが、地方は交通整備や医療機関が整ってない場所も多い。出産できる病院まで自宅から車で1時間以上かかる場所もまだまだ多い)
ファーティマは医師がお金目的で今のシステムを確立してしまった、と話す。
【会陰切開】
ほぼ100%!
切らなくても十分な場合でも「なぜ切らないんだ!と医師に怒られる!意味わからない!」と怒るファーティマ。
【帝王切開率】
多くて驚く。
先日訪問したUNRWAのヘルスセンターでも帝王切開率は30%前後と聞いたが、ヨルダン全土でも基本的に30~40%が帝王切開。
そして、なんとスポーツ観戦など大きな行事のある時期は50~60%になるという!!!
医療者の都合でお産方法が左右されてしまうなんて。
日本でもこういう問題はあるけど、ここまで酷くない💦
オギメン(誘発や促進剤使用)も多く、ほぼ100%の妊婦さんが何等かの医療措置を受けてお産しているようだ。
→陣痛来て8時間までに産まれない場合には促進剤を使用することが決まっている。
【出産費用について】
政府運営の病院では出産費用は無料(Pregnancy Card:妊娠保険なるものを50JDで加入している場合)
病院の医師たちはお産担当すると以下の報酬が受け取れる。
経腟分娩:300~500JD(8~12万円)
帝王切開:1000~1500JD(22~36万円)
帝王切開が経腟分娩の約3~5倍の金額!!!
プライベート病院では、もっと高額とのこと。
そして、低所得者(収入が1か月300JD:8万円/世帯以下)は妊娠保険に無料で加入できる。
また、全ての6歳以下の医療費は無料。
余談だが、給料についても教えてくれて
助産師500~700JD(16万円くらい)
研修医700JD(16万円くらい)
医師3000JD(70万円くらい)
プライベート病院はそれ以上とのことでした。
うーん、だいぶ格差が大きい・・・(゜_゜)
ヨルダンの母子保健についての話もしてくれた
MOH(Ministry Of Health:ヨルダン厚生労働省)によると
出生数は年間20万人(2023年)
妊産婦死亡は年間38人/10万件のお産(日本は3~5)(2023年)
合計特殊出生率は2.1(2023年)…こちらは2015年には3.6だったことから大幅に減少している。
そしてヨルダンにも自宅出産サポートをしている助産師が2人(首都アンマンとエルビットに)いるらしい。でも基本的に法律で禁止されているとのこと(これは詳細調べたい)。
ヨルダンのお産事情、知れば知るほど問題山積み。
日本のお産は「守られている、選択できる環境がある」素晴らしい環境かもしれないと思うようになってきた。
男尊女卑という根強い文化が大きいかもしれないが、1985年以前はできていたこと。助産師が助産師として活躍できる社会を目指す、女性が女性の仕事を誇りをもってできる社会を。
ランチを食べながらファーティマはヨルダンの母子保健と助産師の悲しい現状・問題を色々話をしてくれたが、生徒の中には頑張って助産師として働いている人、MSF(国境なき医師団)やUNRWAで難民支援をしている助産師も多く「世界中に私の素晴らしい生徒が沢山いるのよ」「ヨルダンに難民が多いのはシリアやパレスチナとは兄弟のようなもので、ヨルダンはOpen Heartだからね」と誇らしそうだった。
次回はヨルダン大学に訪問することに。
また楽しみだあ~
アップルクッキーアイス乗せが最高だった