今日もコメダだ。
ところで、また彼女のことである。
俺は彼女に昔の女をダブって見ていた。
このことは前から自覚していたが、やはりこれは、かなりのもののようなのだ。
昔の女というのは、俺が大阪で大学生の時、バイトで行った小さな喫茶店の経営者の女性で、歳は俺より20歳くらいは上だっただろう。
お人好しで明るい人気者で、旦那のいる女性だった。
全くウブな俺は、彼女と男と女の関係になり、大学の3年から留年した5年まで3年間その喫茶店で働き、彼女との関係を続けた。
そして俺は田舎に戻って役所勤めをしたが、何ヶ月後に彼女が俺の田舎の町に移って来て、スナックを始めたのだ。
俺はびっくりしたが、もうその時は否応なく仕方なく受け入れ、彼女との関係を少しの間続けたが、もともと人柄がいい彼女は人間的には好きだったが、やはり年上すぎて俺には負担だった。
両親も同じ町にいたし、役所勤めのための自分自身縛りがあり、その上前からずっと若い女性を求めていた俺は、彼女から逃げた。
そして、すぐに今の町に転勤になり、その後45年くらい今の町に住んでいる。
それはそうと、別れた彼女のことである。
俺はこの彼女に昔の女を見ていたのだ。
顔も性格も似たところがあり、どちらもお人好しだった。
俺は彼女を思い出す時、どちらかというと、昔の女の顔が出てき、なかなか別れた彼女の顔が出て来なかった。
そして俺は昔の女の優しさを、別れた彼女の中に求めていた。
ここ最近になってようやく、最近別れた彼女の顔も思い出せるようになり、昔の女性と区別がつき出し、別れた彼女の性格や感覚が思い出せるようになった。
今まで、昔の女と別れた彼女は、俺の中で一体となり、同一化していたのだ。
そして、俺の中で昔の女性から分離した、別れた彼女は、俺に対する優しさやサービス精神も少ない、どちらかというと意識が内向きの、魅力の少ない女性が見えて来た。
これが、実際会った時の彼女なのだ。
だから俺は、彼女に会わない時は、昔の女性の優しさを求めて会いたくなるが、実際会うと、精神的に満たされるものは少なく、セックス以外は興味が無くなるのだつた。