カラオケ喫茶は今日は人が多く活気があった。
先週土曜日に来ていたので、今週も土曜日に来るのではないかと期待していた、50代と見ていたかわいい女性も途中から来た。
俺は顔で挨拶しようと何回も彼女の方を見るが、こっちを見ない。俺はわざと見ないようにしているのではないかと思っていた。
とそのうち男性が来て彼女の隣に座った。
彼女の彼氏だ。
別れていないのだ。
俺は馬鹿だ。
一度少し俺に話しかけてくれただけで、彼氏と別れたのではないかと希望的観測をし、近づこうとしていた。
そして、彼女は今日は彼氏が後から来るので、俺に知らん顔したのだと俺は考えた。
その後は俺も彼女の方は見ず、歌に集中したり、彼女や全体との距離の取り方を模索した。
その後帰って家の近くをランニングしていると、彼女に似ている女性がウォーキングしているので、近寄ってよく見ると彼女だった。
俺は、彼女との距離の取り方はすでに学習済みなので、全く動揺せず、あんたこの辺なの?と声をかけた。
すると彼女は、どこで会った人?と聞くので、カラオケと言うと、どこの?と聞く。
俺は、A、とカラオケ喫茶の名前を言う。
彼女は、私は人を忘れるからと言う。
俺は、またね、と言ってそのまま走り去った。
何と俺は彼女に認識されていなかったのだ。
恥ずかしい話だが、俺のひとり相撲だった。
でもこれで、かわいい女性へのトラウマや、幼馴染への思慕が確認できたので結果オーライだ。
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