冬季閉鎖されていた
国道341号線が開通して
ようやくマイカーで玉川温泉へ
行ける季節がやってきました
屋外岩盤浴は
未だ体験したことが無かったので
開通したらすぐにでも
行きたいと思っていて
昨日の朝
思い立って出掛けてきました
開通したばかりの341号線は
秋扇湖や宝仙湖
玉川沿いの景色や
山の美しい自然が溢れて
車を走らせるのも楽しみです
先月まで
白く氷が張っていた秋扇湖は
深い緑色の湖面に
まだまだ寒々しい景色
途中水芭蕉の群生地を見つけました
雪解けの湿原の中に
清々しくて清楚な花姿
通り過ぎる車は
誰もこんな素敵な景色に
気付かない
ひとりのドライブは
自由気ままに景色を楽しんだり
(花粉症の夫を気にせずに)
窓を全開にして運転できるのがいい
田沢湖から一間ほどで
玉川温泉の駐車場に到着
車は6,7台くらい
混雑してなくてよかった
癌と無縁だった頃は
病気と真剣に闘っている人達が
湯治している場所だと思うと
ひやかしみたいで
無暗にここには
近寄れなかったです
そんな私が堂々と玉川温泉に
湯治通いする日が来るとは
想像もしませんでした
さて駐車はここで良いのか
どうやって
岩盤浴場まで行くのか…
作業している人や
帰ってきた人に
いちいち声をかけて
行き方を確認
長い下り坂の先に
岩盤浴場の入口
テントを目指す道のりに
凄い湯の花
天然記念物の北投石
大迫力の
大噴(おおぶけ)
硫黄のにおいと
ラジウムのせいか
頭がちょっとクラクラ
想像以上の噴出音
テントに到着です
独り占め
じんわりとすぐに汗ばんで
気持ちいい
混雑している時は
こんなゆったり過ごせないのかも
初日にきて様子が分かって良かった
そろそろ出ようかな
と思っていると
一人の女性が入ってきました
華奢な体に大きなリュック
にっこりと笑顔が印象的
その女性がとても親切で
色々な話を聞かせてくれたり
「癌に効くのはあのあたりよ」
とよく効く場所まで
教えてくれるのです
その場所に行ってみると
おじいさんが横になっていて
やっぱり笑顔でご挨拶
そのおじいさんも
「そことあの砂利のとこがよく効くよ」
と、また親切に教えてくれるのです
私が悪い奴だったら
次に来た時に陣取ってるかも
そんな事を思っていたら
見透かされたように
「この場所に来る人はみんな良い人でね
20分くらい寝たら次の人に
場所を譲ってあげるんだよ」
って言われました
テントの中で会った女性も
「最初の頃色んな人に
親切に教えてもらったから
今度は自分が困っている人に
良くしてあげたいの」
って言っていました
やだ
泣きそうになっちゃう
新玉川温泉で湯治を始めてから
人の病気を知りたがる人や
自分の奇跡を語りたがる人
治療に対する考えを
押し付ける人もいて
嫌な思いをする事も多々ありました
でも昨日出会った人は全く違う
私も完治したら
そんな親切をバトンタッチしたい