あの日の事は忘れません。

 

私は長女を産むために大学病院の産婦人科に入院していました。

 

帝王切開なので前もって検査があるので手術の日は18日でした。

 

16日から入院していました。

 

色々検査をしていたのです。血の止まり具合とか調べるんです。

 

帝王切開は外科手術ですからね。

 

17日の朝方とても変な夢を見ました。

 

あたり一面焼け野原で私はヘリコプターに乗って上空から見ている夢です。

 

朝看護師さんが体温計で熱を測りに回ってきました。

 

何と38度5分も熱が出たんです。

 

昨日まで元気だったんですよ。

 

昼間に主治医が来て「明日の手術の日まで熱が下がらないと延期ですね」と言いました。

 

帝王切開は術後ICU(集中治療室)に即移されるのでレンタルテレビは借りませんでした。

 

熱でそれどころではなかったんです。でも熱があるのに体はとても元気で不思議でした。

 

18日には熱は下がり無事帝王切開で子供を産みました。

 

正直とても下手な手術で麻酔が脊髄から漏れてそのままメスを入れられて

 

痛さを感じて全身麻酔に切り替えられた散々な手術でした。

 

数日後ICUから出て大部屋に移りましたがさすがにまだ元気がないが何故かざわざわと騒がしい。

 

ヒソヒソ話も凄くて私は16日は元気でしたが17日の早朝から体調を崩して高熱で18日手術でその後ICUで

 

震災の事は知らなかったのです。

 

なんと4人部屋にもう2台ベットが入れられたり

 

個室も2人部屋にされたり(個室の娘さんの事で看護師に苦情を言ってる爺さんがいたり)

 

婦人科ですしね相当な重症患者じゃない限り個室なんてこだわってる状況じゃなかったです。

 

部屋が足りないんです。

 

どんどん妊婦の出産が早まり病院側はてんてこ舞いです。

 

震災の影響か?地震は潮の満ち引きと関係してるのか?早まって産気づく人がどんどん来るんです。

 

私もICUから出てさすがに動けるようになり子供にも母乳をあげに行けるようになり噂話を耳にしました。

 

なんと神戸で大地震があり沢山の人が亡くなったり建物が倒壊したりという話。

 

急いで病院の売店でレンタルテレビを申込ましたがなかなか来ないので

 

部屋に戻ると私の前のベットの人がテレビを観ていたので

 

「すみませんが今までICUに居ましたので何が起きたかまだ解らないのですがテレビを見せてください」とお願いしました。

 

「神戸で凄い地震があったのよ」と彼女は教えてくれました。

 

音を個人で聞くための耳栓を外してくれてニュースを見せてくれました。

 

夢で見た風景が広がってて驚きました。

 

17日の夢と高熱。

 

後は帝王切開でそのままICUで数日過ごして大部屋に戻り1日は動けなかった。

 

世間とはズレてこの大惨事を知りました。

 

それから31年辛かったでしょうね。

 

震災の数年後子供を二人連れて関西旅行に出かけた時神戸にも立ち寄りましたがその頃には地震の面影など全然無くてびっくりしましたよ。

高速道路が傾いて壊れていたテレビで見たあの悲惨な状況。

 

でも亡くなった方の命は戻らない。悲しい災害でしたね。

 

今でもあの日の事は忘れません。

 

 合掌