あなたの好きな日本の文化は?
日本は大陸の影響を受けた文化を持ってるけどそれを独自にリノベーションして
さらに自国に元来あった文化と融合するのが得意だと思います。
大森塚古墳の発見者エドワード・S・モース(1838年~1925年、アメリカ合衆国)は
彼が日本に滞在していた時の事を日記に書いてるようですが小さな長屋の部屋で使われてる火鉢や行灯などの物を見てびっくりしたそうです。
欧米諸国では貴族が使うようなしつらえの物を庶民が使ってる。
昔から日本人は美意識が高かったと思います。
園芸をやってても素人の方々の美意識の高さに驚くこともしばしば。
個人宅の庭で本やネットで紹介されてるけど凄い人は沢山います。
私は個人的に一番驚いたのは若い頃に友人の家に泊まった時です。
80年代の話です。
その家は友達曰く普通の平屋の庭付き建売の中古の家でしたが友人のお母さんの美意識が凄くて
玄関を入ると2畳の畳。
その畳の間に可愛い鏡台が置かれて縮緬の赤い布に花々が描かれたカバーが掛かって置かれていました。
お母さんのお嫁入り道具。
ちんまりとして二畳の間に合うんですよ。
そして夕飯に驚き。
昔の脚付きのお膳で友達の部屋にお料理を運んでくれました。
おかずは普通の手作りハンバーグだけどお膳の上の小鉢に色どりよくお母さんが土手でつんだ野草のお浸し。(すかんぽ)
お汁や煮物は普通の物だけどその彩の上手さ。もちろん味は良いです。
なんて美しいもてなしなんだろうと驚いたんです。
翌日
昨日は遅く友達の家に(神奈川)着いたので庭を見る事は出来ませんでした。
朝ごはん前に庭に出るとお母さんがもう庭に出て近所の方とお話ししてました。
猫が庭の納戸に入り込み子供を産んだ。
その新たな飼い主をお母さんは探してるのです。
「一匹持って帰る?」と言われたけどそれは無理なので辞退しました。
しかし庭が凄い。
あまり広くない庭だからと庭に壁沿いに縦に縁台を作り小さな植木鉢(普通の茶色のとか)にどれも盆栽サイズで
色々な植物を育てて花を咲かせたりしてるのです。
それが当たり前のように「増えすぎたので小さく育ててます」なんて言いうんですよ。
小さく育てるのがどれだけ難しいのか!
想像してみてください置き場がないほど家を囲んだ小さな盆栽のように仕立てられた花々。
お家を買う時もお母さんが選んだ家だそうです。友達は一人っ子だしお母さんは広い家を選ばなかったそうです。
でもそのお家はお母さんの美意識が行き届いた家でした。
以後他の友人達の家に遊びに行くことはあっても大きなお金をかけた家はいくつも見ましたが
あの美意識にかなう家は無く未だに忘れません。
残念な事に友達とはその後気が合わなくなり
彼女のお母さんは友達に「あの子と付き合いなさい」と言ってくれたようですが
友達とは縁が切れました。
私はあのお母さんと友達でいたかったと今でも思います。
あのお母さんは文化と美意識を持った気取りのない人でしたから。
あの家どうなったのかな。
あの鏡台は友達が大切にしてると良いなぁ。
文化の日に友人のお母さんを思い出しました。
エドワード―モースの言った日本人の美意識を持った友達のお母さんだと思います。
日本人の美意識を大切にしたいですね。
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