3月8日(生113日目) 体重1154g ミルク20ml



6、7日とあやたんは続けて眼科の診察を受けた。



もうどうしようもないところまで来てしまったようだ。



この日は、手術についての説明を受けるために夕方、久しぶりに三人で病院に向かった。





もうこれ以上、レーザー治療はできない、つまりレーザーを打つ場所がもうないこと。



このまま自然治癒を期待するか、硝子体手術を急いでするかの選択だと説明を受けた。



この硝子体手術を早いタイミングで行うことが、例のネットで見つけた失明を防ぐ効果がある手術のことだった。



この硝子体手術も必ずしも100%見えるということを保障はできない。見えるようになっても0.3とか0.4出ればかなりいいというところ。もっと低い可能性のほうが高く、どの程度見えるようになるかは今の時点では分からない。



また、手術そのものが成功したとしても、これだけ早く、小さく生まれた場合、視神経そのものが機能・発達していないこともありえ、その場合は視力は望めない。



仮に、このまま自然治癒したとしていても視力はかなり弱いだろう。



もし、治癒せず進行してしまえば、網膜はく離を起こし失明する。眼球そのものが機能しなくなれば、眼球自体が収縮してしまい、顔の形も変形することになる。女の子だからそれはあまりにもかわいそうだと思う。



大人の硝子体手術ならば、硝子体を抜くだけで済むが、赤ちゃんの大きさが大きさなので、硝子体だけを抜くことは不可能。



レンズの機能をつかさどる水晶体も一緒に除去しなければいけないこと。



術後、水晶体の役目の代わりをするコンタクトレンズを使用しなければいけないこと。



ひとまず、より状態の悪い右目を先に手術をすることを考えている。



・・・・・・などなど説明を受けた。



ママの頭の中はグルグルしている。



「失明」という言葉ばかりが頭の中を駆け巡る。



パパもしつこいぐらい、何度も同じことを聞く。



「とにかく、手術は早いほうがいい。一気に網膜はく離に進んでしまえば、手遅れになってしまうので、どうするか早く決めてください」





ゆっくり考えたいけれど、ママの気持ちとしては、あの記事を信じたい。



だけど、メスを入れるということ、水晶体を取ってしまうことが、どうしてもひっかかる。



もしかしたら、この2,3日で自然治癒するかもしれない。



治るはずのものを、正常に機能するかもしれない水晶体を除去するというのはどうなんだろう・・・



とにかく思考がまとまらない。



それはパパも同じだったみたい。



手術には、麻酔科など様々な手配や準備に何日か要するらしく、最短の翌週火曜日に予定。ただし、前日に再度、検査をお願いして、最終判断を下していただくことにした。



とにかく、月曜まで4日。



奇跡が起こらないだろうか・・・。