1月18日



3回目のカンガルーの会。1、2回目から集っているお母さん8人に、新しくお母さん5人さんが加わった。



1回目から参加してくださっている看護師長さん、筑紫野市の保健師さん、講師の誠愛リハビリテーション病院の先生2人、ついでに(?)ばぁちゃん(ママの実母)の参加+子供たち8人。総勢26人と回を重ねるごとに参加者が増えて嬉しい。



本当はあと3人のお母さんが参加するはずだったが、急に欠席の連絡が入った。今は寒い1月、すぐに風邪をひいてしまったりと結局3回ともこれなくなってしまったお母さんも多い・・・。早く暖かくなるといいな。



今月のメインは誠愛リハビリテーション病院の作業療法士・塚崎先生のお話・・・テーマは「子供への接し方~胎児期をふまえて~」。お腹の中で赤ちゃんは何をして産まれてくるのか、そして、そのお腹の中で経験してこなければいけなかったことを経験せずに産まれた未熟児たちに、生活の中でどう接していけばいいのか・・・といったお話だ。長くなるので、のちほど別記事で書いてみたいと思う。



さて、講義のあとは恒例の自己紹介の時間。



確実に1回、2回と参加しているお母さんの表情はずいぶん明るくなっている。自己紹介のときも、前回は気持ちを押し殺すように話してくれた出産体験を、今回は笑い飛ばしながらしてくれた人もいる。(本人の了解が得られたら改めてご紹介したい)



それと手前味噌ではあるが、ばぁちゃんの自己紹介に感動したと皆、言ってくれたのが嬉しい。連れて来てよかったと思う。軽度の知的障害者の息子(つまりママの弟)を育ててきたばぁちゃんである。妊娠も6回したけど、産まれてきた命はママとママの弟の2人だけ。そんなお産にまつわる経験も話しながら、「ありのままを受け入れる子育て」という言葉に皆、ぐっときたようだ。60数年生きて、30数年子育てしてきた人の言葉は重い。



あとは、自由に他のお母さんや先生方と話してもらう時間にした。塚崎先生と発達や言葉のことを相談している人もいる。お風呂の入れ方を聞いている新米お母さんの姿もある・・・。



前回話してくれた授乳やゲップの悩みもずいぶん上手になったという報告や入院中のNっ子がコットに出れたという報告もあった。



初めて参加のお母さん方。初めはずいぶん緊張した面持ち。



おひとりは、酸素持参のお子さんと一緒のため、たくさんの人を見て初めは感染を心配して恐々といった表情だった。これまで外出をかなり制限していたようで無理もない。しかし、お子さんは、他の2歳の子供たちが遊んでいる輪の中に入り、でもしっかりマイペースでとても楽しそうに遊んでいるのが印象的だった。やっぱり子供は子供と遊びたいもの・・・。帰りにはお母さんの顔もずいぶんと和らぎ、しっかりと来月のスケジュール帳にも日程記入しました、とあとでメールが来た。



お友達同士での参加、徳洲会NICU卒業生の3人組は2歳のやんちゃ盛りの子供たちを連れてきてせいか、最初は話を聞く、話すというより子供たちの大騒ぎ(?)に終始振り回されているといった感じだろうか・・・でもこの年齢の子は騒いで、動き回るのは成長の証、当たり前のことだ。ここには2人、3人と子育てしているお母さんだっているから安心してほしい。



久留米から参加のお母さんは、11月のニュースを見て、すぐにママに電話を下さった方。小学5年生になる娘さんがNっ子。双子で誕生した男の子は生後11ヶ月で亡くなっている。歯科衛生士をしている彼女はとにかく明るいお母さんだが、出産後1年はひどい産後うつだった経験も持つという。成長した今は今なりの悩みがあるようだ。子育てには何歳になっても悩みが尽きないもの。悩んでいる種類が違うだけなんだ、きっと。



皆、いくら話しても話足りない様子。時間の12時になっても誰も帰ろうというしない。帰り支度が終わっても、また立ち止まって話している・・・。



「Nっ子クラブ カンガルーの親子」にはこうやっていろんな経験、体験を持つお母さんたちが集まってくる。ママは、またみんなから心の栄養をもらった一日だった。