2006年11月15日



その日は家の鍵を忘れて出勤・・・今、思えばそれも「晴天の霹靂」の前触れだったのかもしれない。



19時20分。にいたんと一緒に、いつもの通り電車で帰宅。家の鍵を忘れていたのでパパに連絡して帰宅の時間を合わせていたのが不幸中の幸いだった。でもパパは用事があってそのまま外出した。



20時。にいたんにトイレから「ママ~!」と呼ばれ、その瞬間だった。水風船をパチンと割ったような音とともに突然の出血・・・。パパに電話すれども電話に出ない。とにかくかかりつけの産院に電話をし、事情を説明。「出血なら入院の可能性もあるので準備をしてきてください」と。でも、3月13日の予定日までまだ4ヶ月。入院の準備なんかまだしていないし、体を動かして準備なんかできる状況ではない。「とにかく行きます」とだけ伝えて電話を切った。自宅近くでの用事が終わったらそのまま県外に出張に出る予定だったパパ・・・やっとパパにも電話がつながり、車で急ぎ産院へ・・・。



にいたんは気丈に「ママ、僕の肩につかまってね」と一緒に歩いてくれた。ところが産院で車椅子に乗せられたとたんに「ママ~!!ママ~!!」と泣き出してしまった。とにかく普通ではないママの状況に困惑、どうしてよいかわからない様子。パパはとにかく、にいたんを抱っこして診察室の外で待機、にいたんの泣き声が聞こえてくる。



さて、診察室での私はというと・・・。医者の顔色がさっと変わり、私への説明よりも先に九大への受け入れ要請の電話と救急車の手配を指示している。「とにかく覚悟しておいてください」とだけ言われ、じっと救急車が来るのを待っていた。



診察室の外ではパパが説明を受けている様子。



大丈夫、大丈夫・・・。心の中で祈るのみ。



救急車のサイレンが聞こえてきた。