7月14日 日曜日



お世話になっている女医T先生から「紹介したい人がいる」ということで3人で待ち合わせをしてお会いすることに。



前の日の雨が嘘のように、陽射しが強い。雨傘でなく、日傘を持つのって久しぶりのような気がする。



さて、女医T先生もママも、病気や障がいを持つ子供たち、そしてそのご家族を支えるため、医療分野だけではなく、医療、福祉、教育、行政、ママたちのような家族会などなどいろんな分野の人たちが地域にネットワークを作っていくことが大切、作っていきたいという共通した思いがある。



今回、お会いしたのは、地域に新しくできた訪問看護のNPO法人で勤務される看護師さん。



早産や様々な理由で小さく産まれた赤ちゃんたち。医療の進歩で後遺症もなく順調に育っていく子供たちが増えている一方で、気管切開や人工呼吸器といった医療的ケアが必要な状態、いわゆる重症児と言われる子どもたちも増えているのも事実。



つまり、お家に帰ってからも医療的なケアが必要ということ。



これまでNICU退院時に在宅酸素の経験がある方はかなりいらっしゃって、同じ経験をしたご家族同士をつないでの情報交換はかなり有効だったように思っている。



経管栄養、気管切開、痰の吸引、人工呼吸器・・・こういったケアを退院と同時にご家族で行わなければならないとなると、どんなにか不安だろう。



医療的ケアがいらない状態で退院したあやたんでも、家に帰ってしばらくは呼吸をしているのかと不安で仕方がなかったぐらい。



赤ちゃんがNICU入院中のご家族からカンガルーの親子は登録があるので、いろんなケースを想定してネットワークを作っておきたいという思いがずっと前からあった。実際に、ここ1,2年、そういう状態で退院になるであろうというお母さんがカンガルーの親子に足を運んでくださっている。



訪問看護に行っているお子さんのほとんどがNICUの卒業生で、その他、後天的な病気や事故などが原因とのこと。



この日お会いした看護師さんは小児科の勤務経験だけでなく、長いことNICUでの経験もあるとのこと。とても心強い。



小児の往診ができる医師、大病院の主治医と地域の小児科との連携のことなど、ご家族の様子などなど、看護師さんのお仕事の合間の1時間で初対面とは思えないほど濃いお話を3人ですることができた。



今すぐ何かを一緒にするとか、どうこうとかいう話ではないが、お互いの存在が同じ地域にあるということを知ったことがまず大事。



ママはそれぞれのことは専門家ではないので詳しくはないけれど、その時出てきた問題や課題に対してつながった専門家の方や経験をしたたくさんのご家族に相談することができるというネットワークを持っておく(作っておく)ということが大きな意味を持つのかなと思っている。



お家に帰ってくる赤ちゃんと一緒に暮らすため、まずお母さんが倒れないこと。お父さんも兄弟児さんも「赤ちゃんと一緒にお家で過ごせて幸せだね」って言えるよう、カンガルーの親子のママたちもママたちなりにお手伝いできることがあるはず・・・とあれこれ妄想中。



この出会いが、きっと次の何かにつながると信じて。