そんな私を支えてくれたのは
亡くなったと聞いた当日一緒にいてくれた人だけではなかった。
今まで、誰かに頼って自分の心の悩みを聴いてもらうとか、誰かの前で泣きながら話してしまうこととか、誰かに寄り添ってほしいと思うこととか、そんなことを思ってこなかったし実行できなかった私。
でもね、あの日から、1人で感情をコントロールして生きていくことがしばらく無理でした。
しばらくどころか、
数年、無理でした。
気持ちをまぎらわそうと始めたアルバイト。
1人になると考えてしまうので、とにかく予定を詰め込んでいたな。そこで一つ出会いがあって。
アルバイト先の女店長。
ご両親を小さい時に亡くされたとのこと。
店長からいろんな話を聴いて、私の話も聞いてくれて、
受け止めてくれて、寄り添ってくれた。
人は出会うべき時に出会うべき人に出会うというものだけれど、本当にそうなんだと思う。
あのころの私にとって、女店長との出会いは、とてつもなく大きくて、大切で、私の居場所だったと思う。
私は大学卒業するまで、約一年、ここでアルバイトを続けた。
どんなに悲しくても、どんなにつらくても、1人で閉じこもらないで。
どこかに何かに希望を持って、自分を少しでも動かせば、
きっと誰かに出会えるはず。
きっと何かに出会えるはず。
無茶苦茶な自分でも受け入れてくれる場所。
無茶苦茶なことをいっても、受け止めてくれる人。
大学にもどってからも、あまり深いことを聞かずに、寄り添ってくれた友達。
私の気持ちを吐き出せるように、私が笑顔になれるように、飲みに連れ出してくれたり、連絡をくれた。
その1人1人、一つ一つに今はたくさん感謝したい。
その時のお友達はみんな今でも大好きで、信頼できる、とっても大切な大切な人達。
今の私が立っていられるのは、みんなのおかげなのだ。