(ⓒAyako Yoshida)
みなさん、こんにちは。
 
これはバイキングクルーズ船の
アトリウムにあるバーです。
 
温もりを感じるこんな家具や
施設が乗客を迎えてくれます。
 
でも北欧風デザインそのものが
当社の魅力ではありません。
 
実際にクルーズしてみたら
気がつくことがありました...。
 
*2023年4/28、横浜港に計5隻
覚えていらっしゃいますか。
 
昨年のGWに空撮された写真が
ニュースになっていましたね。
 
客船が5隻も同時入港するのは
横浜港でも初めてだったとか。
 
どんな客船が来たのかな?
挙げてみましょう。(順不同)
 
飛鳥Ⅱ
にっぽん丸
MSCベリッシマ
クイーンエリザベス
バイキングオリオン
 
この中で、一隻だけ「毛色」
の違う客船がありました。
 
それは最後のバイキング船です。
(ⓒAyako Yoshida)
約4.7万トン、乗客930人の
バイキングオリオンはクルーズ
途中で寄港しただけでした。
 
日本発着ではなかったのです。
 
他の客船は、横浜で乗客が
ほぼ全員入れ替わり、
次のクルーズへ出たはず。
 
外国船の来航が増えています。
 
春から秋にかけて日本エリアに
滞在するパターンが多いですね。
 
桜や紅葉シーズンはやはり人気。
 
でも寒くなると、日本近海は
大きな客船でも、揺れがちに。
 
よって冬は本州エリアを離れて
日本船も沖縄やグアムなどへ
向かうことが増えるわけです。
 
まっ、クルーズというのは本来
温暖な海域で楽しもう、
というコンセプトですものね。
 
*神戸発着のバイキングエデン
いま話題になっているのは
今年11/23から始まる
エデン号のクルーズです。
 
同社による日本発着は初めて。
 
全船貸し切りを含め合計6本の
クルーズを、2025年1/4まで。
 
コースにもよりますが
瀬戸内海の航行がハイライトです。
 
瀬戸大橋や来島海峡大橋をくぐり
関門海峡を通過するとのこと。
 
寄港地をざっと見てみましょう。
小さめの港にも入れるのが利点。
 
新宮(熊野)
高知(宿毛)
広島
細島(宮崎)
種子島(西之表)
矢代(熊本)
長崎
別府
佐世保
福江島(五島列島)
釜山(韓国)
 
ところで、これらは全て
秋から冬の航海になります。
 
日本の地中海とも言われる
瀬戸内海のクルーズですが、
気候的にどうかしら?
 
ちょっと気になりません?
他の外国船社も運航してませんし..。
 
いえいえ、ご心配なく。
当社の客船なら大丈夫でしょう。
 
なぜなら、北欧生まれだから!
 
前置きが長くなりました。
ここから本題に入ります。
 
*全天候型のクルーズ
スウェーデン発祥のIKEAが
人気なのは、家具だけではなく
創り出された空間も素敵だから?
 
客船の施設でも
同じことがいえるでしょう。
 
このバイキングクルーズは
ノルウェー発祥の船社。
 
ここはメインプールです。
(ⓒAyako Yoshida)
海水を使った温水プール。
 
でも単に泳ぐだけのエリアではない
事がお分かり頂けるでしょう。
 
ここでは温室内で過ごすように
のんびり寛ぐこともできるのです。
 
また多目的に使える利点もあり。
夜は大画面でシネマタイム。
(ⓒAyako Yoshida)
ほんわりした毛布にくるまって。
もちろん、コレもありますよ。
(ⓒAyako Yoshida)
スライディングルーフが開けば
日中は、屋外でお茶や軽食も。
(ⓒAyako Yoshida)
これは上のデッキから見たところ。
(ⓒAyako Yoshida)
約10分ほどで自動開閉される
3段式のルーフです。
(ⓒAyako Yoshida)
作動時はクルーが両舷に待機して
安全を見守っていましたよ。
 
*北欧式のウインターガーデン
アフタヌーンティーはお菓子より
この場所の雰囲気が好きでした。
(ⓒAyako Yoshida)
夫婦でゆったり腰かけて
まずは紅茶を頼みました。
 
注文後、夫はトイレへ立ち
5分後に戻ってきました。
 
夫「ノルウェイの森があった!」
私「えっ?」
 
本の読み過ぎじゃない?
 
英国人の夫は村上春樹氏が好きで
「ノルウェイの森」もお気に入り。
 
今航も2冊持参していました。
(ⓒAyako Yoshida)
 
私「船内に森があるわけ?」
夫「トイレへ行けば分かるよ」
 
と言われ、ウインターガーデン脇
のトイレへ行ってみました。
(ⓒAyako Yoshida)
おおっ、なるほど!
 
ピピッピピッ、チュルチュル。
小鳥のさえずりが聞こえます。
 
そして森の香りが漂っている...。
アロマ油のフィトンチッド風。
 
確かに
ここはノルウェイな空間でした。
 
ペーパーではなく本物のタオルで
ゴミ箱もプラではなく、籠です。
 
さすが、環境に配慮したお国柄。
 
悪天時や寒い時も、船内という
インドアを楽しむ仕組みがあるのは
本船が北欧の「家」そのものだから。
 
いま英国ではウィンブルドンで
連日テニスの選手権をやっています。
 
雨天時はセンターコートの屋根が
閉まるように、本船でも天候や
景観クルーズでプールの屋根開閉
が、きっと調節されるでしょう。
 
私が乗った姉妹船とエデン号が
全て同じ、とは言い切れません。
 
でも、居心地の良い室内空間を
提供するという点は同じ、かと。
 
秋から冬のクルーズに向く客船
であると、私は思います。
 
*最後に
ブッフェ入口に、こんな写真も。
(ⓒAyako Yoshida)
思わず、ぎょっ(魚)としましたが
日本人なら理解できる景色ですよね。
 
(次回へ続く)