(ⓒAyako Yoshida)

みなさん、こんにちは。

 

これは、1デッキにあるアトリウム、

船内のメインロビーです。

 

ノルウェーの国旗を揚げているのは

船社バイキングオーシャンクルーズ

の生まれ故郷だから。

 

世界には多くの客船会社があります。

 

昨今は日本にも外国船が来ていますが

国によって、個性もさまざま。

 

日、英、米、伊、独、仏などの客船は

船内インテリアや食事などが違うもの。

 

では、他に類がない

ノルウェーの客船はどうでしょうか?

 

今回は、バイキングスターを中心に

船内をご案内することにしましょう。

 

そっくりな他の姉妹船たちも

基本的には同じコンセプトになります。

 

*3つのポイントあり

1)北欧生まれ

2)利用者本位を考えたクルーズ

3)家族経営

 

乗船したら、

間違いなく北欧らしさを感じるはず。

 

まるで船上にある博物館のよう。

 

たぶん、船首の展望ラウンジが

ベストの場所かもしれません。

 

2デッキの高さがありますよ。

(ⓒAyako Yoshida)

上方の8デッキはこんな感じ。

(ⓒAyako Yoshida)

後方には「ステラポラリス号」も..。

約5千トン、1927年ベルゲンで就航。

(ⓒAyako Yoshida)

思わず、溜息が出てしまいました。

 

本船は37年間も、静岡県の沼津港で

洋上ホテルだったスカンジナビア号!

 

平成18年に日本を去りましたが

ここで船体模型としてカムバック。

 

これって、船キチには嬉しいですね。

 

さてみなさん、こちらはどうですか。

(ⓒAyako Yoshida)

右の模型は有名な筏コンティキ号です。

 

ノルウェー人の人類学者で探検家

ヘイエルダール氏が航海して有名に。

 

そして現代的な本船の模型もあり。

(ⓒAyako Yoshida)

 

*バイキング文化がたっぷり

船内の2&3デッキも展示物が豊富。

(ⓒAyako Yoshida)

北欧とバイキングの歴史が学べます。

(ⓒAyako Yoshida)

ノルウェーの民族衣装も必見です。

(ⓒAyako Yoshida)

こんなディスプレイ、他船にある?

伝統文化と愛国心を感じました。

 

*ユーザーフレンドリーな客船

どんな客船を建造するか。

 

2015年、第一船の就航前から

大きなプロジェクトが始動。

 

ハーゲン会長をはじめ、各界の

エキスパートが集まりました。

 

元ロイヤルバイキングラインの

ホテルマネージャーや客船評論家

の夫なども参加したのです。

 

・大きさやトン数はどのくらい?

・料金体制、どこまで含める?

・船内施設や寄港地ツアーは?

 

何度もミーティングがありましたが

私は知る余地もありません。

 

しかし詳細は、当社の創業時に

ハーゲン会長ご自身が公表したのです。

 

バイキングオーシャンクルーズの

船隊は以下の通り。

 

・ヒューマンサイズの客船

・みなが必要なものをインクルに

・居心地のよい空間を提供する

 

などが、基本コンセプトです。

 

中型サイズなら多くの港に入港でき

乗客にとって利用しやすいもの。

 

食事時のワインやビール、Wifi、

チップ、サブレストランは料金込。

 

北欧文化ともいえるインテリアと

木を多用して、船内を自宅風に。

 

カジノや18歳以下の乗客、

写真撮影などはNOという事で。

 

では、実際に見ていきましょう。

 

*「手が届くラグジュアリー」客船

まずはデッキプランをご覧下さい。

(Photo by Viking Cruises)

単純明快に見えませんか?

 

バイキングスター

4万8千トン、乗客930人

全室バルコニー付き

デッキは9デッキのみ

 

だだっぴろい広場や大通りはなし。

代わりにあるのは、こんな空間です。

(ⓒAyako Yoshida)

トナカイさんの毛皮も。

(動物愛護の方ゴメンナサイ)

(ⓒAyako Yoshida)

ここは1デッキのアトリウム脇です。

(ⓒAyako Yoshida)

全天候型プールもご自慢のひとつ。

雨天時は温室風に楽しむことも。

(ⓒAyako Yoshida)

ブッフェでお昼をいただきました。

ここでもワインは無料ですよ。
日替わりで、数種類のチョイスあり。

(ⓒAyako Yoshida)

特に和食デーではありませんでしたが

お刺身やご飯も美味しかったです。

(ⓒAyako Yoshida)

ゴゾ島(マルタ)でツアーに参加。

必ず一つは無料のものがあります。

 

そのほか、船内イベントやショーも

ありましたが、のんびり寛ぐ時間を

大切にする乗客も多し。

 

元ロイヤルバイキングラインの客船

には、近寄りにくい豪華なオーラも

あったように、私は感じていました。

 

でも当社はモダンになり、より多く

の方が楽しめるように開放されて

乗りやすくなった、と思います。

 

*大会社なれどファミリービジネス

巨大なクルーズ会社と違う点は?

 

それは決断と行動力の速さ、

ではないでしょうか。

 

コロナ禍を例に挙げてみましょう。

 

「クルーズを休航したのは当社が初」

と、ハーゲン会長は述べています。

 

また、全船にコロナ専用の検査室を

作り、検査技師をクルーとして雇用

したのは当社だけです。

 

2022年に乗船した

バイキングマースで体験しました。

 

キャビンに検査キットが届きます。

(ⓒAyako Yoshida)

毎日の起床時に唾液を提出したら

キャビン係が受け取り、検査室へ。

 

クルーズ中は運よく陽性者ゼロ。

検査があるのでとても安心でした。

 

ここが検査室です。

(ⓒAyako Yoshida)

現在は使用されていませんが

施設はそのまま保存されています。

 

また検温器もあり。

(ⓒAyako Yoshida)

クルーズカードをタップすると

体温が記録されるしくみ。

(ⓒAyako Yoshida)

ハイテク機器を取り入れるなど

新しい試みを直ぐ行動に移せるのは

やはり家族経営の強みでは…。

 

もうひとつ、秘密?をご紹介します。

これはショップの展示物でした。

(ⓒAyako Yoshida)

日本でも話題になった北欧の本、

「ヒュッゲ365日シンプルな幸せ」

(これは英語版)

 

それにノルウェーワッフル型の鍋敷き

などが売られていました。

 

後方の白黒写真にご注目ください。

7デッキの軽食デリにも同写真が...。

(ⓒAyako Yoshida)

スキー歩きをされているこの女性、

じつは会長のお母様なのです。

 

デリ「マンセン」の隣壁にも。

(ⓒAyako Yoshida)

ここで出される軽食は全て

「おふくろの味」なんだとか。

 

黄緑色の花柄食器も、会長宅で

使われていた物と同じだそう。

 

ハーゲン会長は、乗船されると

いつもここでホッコリされています。

 

では、次回もどうぞお楽しみに!