(Ptoto by VIKING)
みなさん、こんにちは。
 
こんな可愛いいイラスト、
たまには如何ですか?
 
これはベルゲン港(ノルウェー)を
出航するバイキングスターです。
 
約4万8千トン、乗客930人。
 
この姉妹船が、今秋から
神戸発着クルーズを開始しますね。
 
今回は、当船社をご紹介しましょう。
バイキングオーシャンクルーズです。
 
*そっくりな中型船9隻を所有
TOPのイラストは第一船です。
こちらは第二船のバイキングシー。
(ⓒAyako Yoshida)
2016年、ロンドンのグリニッジで
命名式が行われました。
 
そして2017年には、第三船の
バイキングスカイがデビュー。
 
船名の最後に注目してみると、
Star、Sea、Skyとなっています。
 
その後はオリオンやジュピターなど
星座名が船名に選ばれていますが。
 
なぜでしょう?
実は大きな理由がありました。
 
最初の3隻は、T.ハーゲン会長による
壮大な夢を再現した命名だったのです。
 
同会長は1970年代から話題だった
有名船社ロイヤルバイキングラインで
オーナーを務めたひとりでした。
 
同社は世界中の船旅ファンを唸らせ
今もレジェント化していますね。
 
夫のDouglas Wardは、約40年も
ミシュラン風の客船ガイドを出版。
 
当時のレーティングをご覧ください。
(Photo by Berlitz)
殆どが「5つ★」以上を取得。
(クイーン号は未査定)
 
船型が流れるようなラインで
切れ上がった船首をもち、
船尾が「だんだん畑」風なのは
世界一周を想定して建造されたから。
 
しかし、惜しまれながら1998年
同社は解体されたのです...。
 
その後、ハーゲン会長は1997年
バイキングリバークルーズを設立し
大成功を収めました。
 
ナイル川など世界の河川に100隻
以上を運航するまでに成長。
 
そして2015年、最高水準の客船
をめざして、海のクルーズへ船出。
 
バイキングオーシャンクルーズが
創業されたというわけです。
 
*約10年前、すでに最先端
第一船のバイキングスターに乗って
気がついた事を列挙してみます。
 
バイキングという名の通り、
北欧の船社で、会長もノルウェー人。
 
北欧といえば?
 
居心地の良さを大切にし、
環境に配慮している国々ですよね。
 
船内でも十分に感じられました。
全室がベランダ付きです。
(ⓒAyako Yoshida)
落ち着いたブルーとグレーが基調色。
 
本船にプラスティックは見当たらず、
10年も前に「卒業」していました。
(ⓒAyako Yoshida)
船内で作った飲料水(ガス入りも)が
写真のように、水差しで届きます。
 
水やソフトドリンクは全て無料。
 
引き出し式の冷蔵庫には
瓶入り、缶入りドリンクのみ。
 
ノルウェーなどでは、ガラス>プラで
エコ化がかなり進んでいます。
 
そして、こちらがバスルーム。
いったい、どこが違うの?
(ⓒAyako Yoshida)
失礼、写真では分かりませんね。
床暖房が24時間ONなんです!
 
本船から出る廃熱利用です。
 
素足で歩きまわる朝や夕方は
特にありがたいですねぇ~。
 
*命名式が5月17日なワケ
さて、命名式をご報告します。
 
乗船したら、キャビンに
こんな祝賀グッズが届きました。
(ⓒAyako Yoshida)
5月17日はノルウェーの建国記念日
なので、この日が選ばれたのです。
 
場所は停泊しているベルゲン港の広場。
乗客には座席が用意されているとか。
 
ラウンジで、上陸を待っている
熱烈なファンにも会いましたよ。
(ⓒAyako Yoshida)
ナショナル・デーなので、毎年
こんなお菓子が作られるそう。
(ⓒAyako Yoshida)
いざ、岸壁へ。
市民のみなさんも一緒に参加です。
(ⓒAyako Yoshida)
5月のノルウェーって「冬」ですよ。
開始前になると、盛り上がりは最高に。
(会場の大画面ⓒAyako Yoshida)
バイキングスターは岸壁を離れ、
会場の後方位置に移動しました。
 
左がハーゲン会長で、
右が命名者のベルゲン市長です。
(ⓒAyako Yoshida)
命名されると、ベルゲンの夜空が
お祝いの花火で輝きました。
 
その後、船内で映像を流しながら
船長(左端)が御礼&歓迎の挨拶。
(ⓒAyako Yoshida)
 
*命名式の翌朝にサプライズ
深夜に終わったイベントで爆睡し
まずは朝の散歩で、デッキへ。
 
すると、一隻の客船がゆっくり
入港してくるのが見えました。
 
えっ、まさか。あの船は!?
(ⓒAyako Yoshida)
80年代から客船乗りをしていたら
この船体を見れば、気がつきます。
 
元ロイヤルバイキングラインの船だと。
 
Black Watchと改名されましたが、
1972年就航のRoyal Viking Star。
 
前日に命名された新造船は、
この船に由来していたのです。
 
なんという偶然でしょう!
お祝いに駆けつけてくれたの?
 
会長さんも、涙ぐんでいました。
「私でさえ知らなかった、嬉しいね」
 
そして出航時にもサプライズあり。
 
本船は満艦飾を揚げて
ベルゲン港を離岸しました。
(ⓒAyako Yoshida)
すると、お見送りの小さな数隻が。
(ⓒAyako Yoshida)
あっ、あれはもしかしたら...。
それは「ロングシップ」でした。
(ⓒAyako Yoshida)
バイキング時代の伝統的な舟。
当社のロゴにもなっています。
(ⓒAyako Yoshida)
ファンネルにも誇らしく。
(ⓒAyako Yoshida)
 
*最後に
バイキングオーシャンクルーズは
多くの特徴をもった船社です。
 
実際どんなクルーズが出来るのかな?
次回ご紹介しましょう。
 
TOPと以下のイラストは、当社の
マスコットともいえるFINSE
(イエローラブラドール犬)です。
(Photo by VIKING)