(ⓒAyako Yoshida)
みなさん、こんにちは。
 
水の都ベニス、素敵ですね。
 
今年から日帰り客は€5(約¥840)
の入場料が必要になったとはいえ、
今夏もきっと賑わうことでしょう。
 
夏休みも近づいてきました。
 
クルーズなどで海外を訪ねた時に
気をつけたいことは?
 
今回は安全対策のお話です。
 
*ゴンドラから中国人観光客が落下
昨年12/2、ベニスのサンマルコ広場
に近い水路で、ゴンドラが転覆。
 
冷たい水の中に、乗客5人+船頭1人
が投げ出されたそうです。
 
原因は、スマホの自撮りでした。
 
船頭の注意を聞かずに
立ち上がって撮影をしたとか。
 
そりゃ、ゴンドラだって
バランスを崩しますよね。
 
幸い浅かったので全員無事でした。
数名がスマホを紛失したそうですが。
 
できることなら
事故やハプニングは避けたいもの。
 
今回この記事を書こうと思ったのは
この事故がきっかけではありません。
 
6月初めに起こった以下の事件です。
 
*英国のTVドクターが行方不明に
「断続的断食」の創始者として
日本でも知られている医学博士が
休暇中のギリシャで失踪した...と、
6/5英国でニュースになりました。
 
Drマイケル・モーズリー(67)は
シミ島の宿泊していたヴィラに戻る
途中、道に迷ったらしいのです。
 
初夏なのに、ギリシャの島々では
既に、気温40度越えだったそう。
 
想定されたルートは岩だらけの道。
(Photo by Daily Mail)
海陸空を総動員して
4日間の大捜索が続きました。
 
船やダイバー、ヘリやドローン、
警察犬、警察、消防、ボランティア
が出るも、本島では人手不足。
 
近くのロードス島やアテネからも
救援が来たそうです。
 
シミ島の市長は、メディアの質問に
答え、以下の疑問を呈しました。
 
1)なぜ一人で出かけたのか
(人気のない場所で迷うと危険)
 
2)なぜ最も暑い午後に歩いたのか
(島民は11~17時の外出を避ける)
 
3)なぜ携帯を持参しなかったのか
(スクリーンタイムを減らすため、
歩く時は持参しない主義だった...)
 
多くの人も
同様に思ったかもしれません。
 
それに博士は普通の観光客ではなく
オックスフォード大卒の医師でした。
 
毎週土曜日に掲載される健康コラムを
私たち夫婦も楽しみにしていました。
 
でも5日目に遺体で発見されたのです。
(上記写真の赤丸部分で)
 
検死によれば、死因は
極度の疲労と日射病だったようです。
 
岩だらけで日陰のない猛暑の中を
数時間歩き続けたことが判明。
 
翌日、英国の全4紙は
表紙で訃報を掲載しました。
(Photo by Daily Mail)
(Photo by The Daily Telegraph,
The Guardian, The Times)
 
英国民だけではなく世界中の人々の
健康改善に尽くしてくれた博士。
 
心からご冥福をお祈りします。
 
*寄港地で気をつけたいこと
ギリシャではその後も猛暑が続き、
数名の観光客が失命しました。
 
本日6/18のBBCニュースによれば
アテネのアクロポリス遺跡も、暑い
時間は閉鎖する措置をとったそう。
 
暑さだけではありません。
 
涼しいアラスカや南極でも
注意したい事があるのです。
 
できるだけ危険を回避して
クルーズを楽しみませんか。
 
老婆心から書いてみました。
 
*自然環境やケガなどを想定
「一人で歩いて安全か?」
と、いつも考えましょう。
 
万が一を考えてリスク管理を。
 
アラスカの遊歩道などはよく
整備されていますが迷う事も。
(ⓒAyako Yoshida)
これはアラスカの州都ジュノーに
寄港しているにっぽん丸です。
 
南極ではペンギンの営巣地などを
単独で見学する場合は転倒に注意。
 
足場が悪く、滑りやすい箇所も。
(ⓒAyako Yoshida)
辺りに人がいなければ助けも
呼べず、携帯も使えません…。
 
極地では
特に体調管理が大切になります。
 
*貴重品の管理
以下のナポリ港(伊)は
バイクによるひったくり多し。
(ⓒAyako Yoshida)
引きずられてケガをするより
手放した方が良いことも。
 
こちらはバルセロナ港(西)です。
(Photo by Port of Barcelona)
ランブラス通りのカフェには
悪名高き「置き引き」がいっぱい。
 
貴重品、装飾品、ブランド品は
最低限だけ持参したいですね。
 
ロンドン市内でも、毎6分に
一台の携帯電話が盗まれています。
 
携帯の場合は、紛失時を
シュミレーションしておきたいもの。
 
現在位置を知るよりも
機能を全停止する事が先決です。
 
私はクレジットカードの紛失に備え
引き落しになる普通口座と
定期口座を分けました。
 
かつて通帳の後ろに定期預金が付いて
いましたが、クレカが誰かの手に渡る
と、全て失う事もあると聞いたので。
(今は安全かもしれませんが)
 
また手元にクレカがあっても
情報を読み取られるスキミング犯罪も。
 
よって海外で使ったら、定期的に
使用金額をチェックしたいものです。
 
かつて数十万円も不明チャージがあり
私も慌てたことがあります。
 
でも犯罪だと分かり、取り消しに。
たとえ1か月未使用でも要チェックです。
 
*時間の管理
英語に有名なフレーズがあります。
 
Don't miss the Boat!
船に乗り遅れるなよ!
(ⓒAyako Yoshida)
まさしくクルーズでも適応します。
Boatではなく、通常はShipですが。
 
帰船時間に遅れたら、大変です。
外国船は待ってくれませんから。
 
遅れる理由はいくつかあるでしょう。
・帰船時間の記憶違い
・道に迷った、車が渋滞した
・タクシーが捕まらなかった
・ツアーで再集合場所を誤った
 
本船のオプショナルツアー解散後、
自由行動して遅れる場合も。
 
上陸時の船内新聞は必携ですね。
 
地元のエージェントや連絡先が
記載されていますから。
 
*最後に
日本でも暑くなってきたとか。
 
もし、出先で体調が悪くなって
倒れたりしたらどうするか。
 
身元確認に役立つよう散歩の時も
私は名刺を2枚持参しています。
 
1枚ですと
人から貰ったものに見えますので。
 
たとえ、いま元気でも
決して健康を過信できません。
 
みなさんも、お体お大切に!
 
今日は、元気なリッキー君を2匹も
発見してハッピーです。
(ⓒAyako Yoshida)