(ⓒAyako Yoshida)
みなさん、こんにちは。
 
これは、ドイツ船オイローパ2の
アフタヌーンティーです。
 
この船は、夫の拙著2024年度版
"CRUISING&CRUISE SHIPS"で
341隻中、最高得点を取り5★に。
 
今回の「英語ひとこと講座」は
本船から始めることにしましょう。
 
辞書も不要ですし、短い言葉ばかり。
 
クルーズでなくても、
機会があれば使ってみて下さいね。
 
*22年ぶりの再会
クルーズは出会いも楽しみのひとつ。
時には思いがけない偶然もあります。
 
2013年のオイローパ2船上で、
初代飛鳥のクルーSさんとバッタリ。
(ⓒDouglas Ward)
「アヤコさ~ん、コンニチハ!」
 
初代飛鳥でも本船でも、
彼女は客室担当マネージャーでした。
 
なんと22年ぶり。
私は驚いて、こう返しました。
 
"Long time, no see!"(お久しぶり)
ロングタイム、ノーシー。
 
分かりやすくシンプルな単語ですが
組み合わせると、常套句になります。
 
またジョークで使うことも。
 
たとえば1時間前に会ったばかりの
客室係に、廊下ですれ違った時など。
 
文章を学ぶのが学校やスクールなら
会話に役立つ短文は実践がいちばん。
 
ではもっと、
具体的な例をあげてみましょう。
 
*ご自分のペースでOK
船首を眺めるラブラブなご夫婦。
いい景色だな~、と思えますよね。
(ⓒAyako Yoshida)
このラブラブさ、実は訳アリでした。
 
病気のため、一人で立てないご主人を
奥様が支えていたのです。
 
奥様が、杖代わりでした。
ご主人は支えられて、ゆっくり歩行。
 
常にエレベーターを利用し、
乗り降りも時間がかります。
 
でも、その場にいた乗客から
こんな言葉がかかっていました。
 
"No rush." ノー・ラッシュ。
"No hurry."ノー・ハリー。
"Take your time."
テイク・ユア・タイム。
急がなくていい。時間とってね。
 
そして先に降りていくご夫婦を
みなが静かに見守っていたのです。
 
車イスや杖、ベビーカーの方にも
こんな言葉が使えるでしょう。
 
*英国風のとても便利な慣用句
さて、こちらは
テンダーボートに乗るところです。
 
港によっては岸壁に着岸できず、
こんなボートに乗って上陸します。
(ⓒAyako Yoshida)
ちょっと揺れていたので、
クルーが夫をサポートしています。
 
さあ、何と言ったでしょう?
 
"Nice and slow."ナイス&スロー
"Nice and easy."ナイス&イージー
ゆっくりね。落ち着いて。
 
「ナイス+形容詞または副詞」は
とても便利な言い回しです。
 
特に、英国人は好んで使いますよ。
 
たとえば、タイのビーチで
ある男性がこう呟きました。
(ⓒAyako Yoshida)
"Oh~,nice and quiet."
オー、ナイス&コワイエット
空いてていいね。
 
ところが30分後、地元ボートで
中国人の日帰り観光客が多数到着。
 
"Oh no, nice and busy!"
オーノー、ナイス&ビジー!
ひどいな、混んできたぞ!
 
また、ランチのブッフェで
新しいパンが運ばれて来た時は...。
(ⓒAyako Yoshida)
クルーはにっこりしてお薦め。
"Nice and fresh."
ナイス&フレッシュ
焼きたてですよ。
 
ある時、キャサリン妃のお気に入り
ピニャコラーダをバーで注文。
 
パイナップルとココナッツの風味が
何とも言えないカクテルです。

(ⓒAyako Yoshida)

これは、"Nice and sweet."

ナイス&スイート 甘いね。

 

同じく甘いけど、こちらはどう?

(ⓒAyako Yoshida)

"Nice and cold."ナイス&コールド

よく冷えていそう。

 

ため息まじりで眺めていたら、

クルーが「どれにしますか?」と。

 

"Looking only,today..."

ルッキング・オンリー、トゥデイ。

今日は見るだけなの...。

 

といってウインクしたら、返答が。

 

Come back tomorrow!

カムバック・トゥモロー!

明日戻ってきてね!

 

Yes, of course!

イエス、オフコース!

もちろん、当然!

(NOと言えないワタシ)

 

やれやれ、

これが体重増加の一因なのです。

 

*OMGはもう古い

最高級のベルーガキャビアと

シャンペンが待つビーチ...。

 

小型ラグジュアリー客船は

こんな演出が得意です。

(ⓒDouglas Ward)

これは昔の写真で、キャビアは現在

ロシア→フランス産などが主流です。

 

米国人がこんな場面に遭遇すると、

有名なこのフレーズが出ることも。

 

Oh My God!オー・マイ・ガッド!

スゴイ!信じられない!

 

God 神という言葉を避けて、

Oh My Goshオー・マイ・ゴッシュ

という方もいらっしゃいますが。

 

確かに、昨今は世界的に

宗教的な紛争や戦争が絶えません。

 

そのせいか、英国ではOMGの

こんな代替ワードも使われてます。

 

"Oh My Word!"

オー・マイ・ワード!

 

意味は同じで、感激した時などに。

 

BBCの番組に出演する文化人も

使っているので、安心でしょう。

 

*How are you?あなたの答えは?

「お元気ですか」という定番挨拶。

 

I'm fine. アイム・ファイン

元気です。

 

と返答していたら、たまには

アップグレードしてみませんか。

 

まずはこちらをご覧下さい。

飛鳥Ⅱの朝食ルームサービスです。

(ⓒAyako Yoshida)

これを見た英国人の夫が、一言。

 

"Excellent!" エクセレント!

とても素晴らしい!

 

コレコレ、この言葉が使えます。

 

最高に元気な時は"Excellent!"

と答えるのが、私の習慣です。

 

*クルーに労いの言葉を

長い乗船期間を

地味に働き続けるクルーたち。

 

機会があれば、ありがとうの気持ち

を伝えるようよう、心がけています。

 

先日このフローリストと話しました。

(ⓒAyako Yoshida)

以下は、お声がけの一例です。

 

"Excellent job!"

エクセレント・ジョッブ!

素晴らしいお仕事ね!

 

"Good job."グッド・ジョッブ

いい仕事ぶりに感心しました。

 

"Well done."ウエル・ダン

良くやったね。

 

*あなたのサンキューを磨こう

これはオイローパ2の下船風景です。

 

今でも乗組員がアロハラインを作り

お別れする客船が存在しています。

(ⓒAyako Yoshida)

船長も夫に握手して、感謝。

"Thank you very much."

 

でも、こちらの方こそ

お礼を言いたいものです。

 

「お世話になった私たちこそ、

ありがとう、と申し上げたい」

 

こんな時、どう言いますか?

 

アクセントをつければ簡単。

あなた、を強調しましょう。

 

"Thank YOU very much."

サン「キュー」・ベリー・マッチ

 こちらこそあなたに、感謝です。

 

または

 

"Thank you VERY much."

サンキュー「ベリー」マッチで

とても、を強調します。

 

*本日のまとめ

ロングタイム・ノーシー

ノー・ラッシュ

ナイス&スロー

ルッキング・オンリー

エクセレント

グッド・ジョッブ

サン「キュー」ベリーマッチ

 

これから乗船される方は

船内でよ~く耳をすませて下さいね。

 

頭の引き出しに入った英語が

聞こえてくるかもしれません。

 

*最後に

ずっと雨続きの英国でしたが、

今朝は久しぶりの快晴です。

 

Nice & sunnyなので

春の小川を愛でてきました!

(ⓒAyako Yoshida)