(ⓒAyako Yoshida)

みなさん、こんにちは。

 

クルーズという旅には

さまざまな楽しみがあります。

 

そのひとつが出会い、

人との交流ではないでしょうか。

 

外国船や海外でのクルーズでは

何かと欧米人と接するもの。

 

今回は

知っておきたいマナーの違いや

簡単な英語をご紹介しましょう。

 

*くしゃみが出た時、どうします?

(ⓒAyako Yoshida)

これは船内でセルフコーヒーを

作っているところです。

 

並んでたら、ある方が「くしゅん!」

 

こんな場合、本人はこう言うはず。

「Excuse, me.」(ごめんなさい)

エクスキューズ・ミー

 

船上で聞いたこと、ありませんか。

 

欧米では、くしゃみをすると体から

魂が出てしまう、という言い伝えが。

 

よって、たとえ他人でも周囲の人は

直ぐ、こんな声をかけます。

「Bless you!」ブレス・ユー

(お大事に)

 

こう言われたら、心使いに感謝して

「Thank you.」(ありがとう)

と返すのが、習慣になっています。

 

この3つの言葉はセットなので

覚えておくと良いでしょう。

 

人前でくしゃみが出ちゃったら

使えますし、人には

Bless you、とお声がけを。

 

これがキッカケで

会話が始まることもあります。

 

私が日本に里帰りすると

よく家族に笑われるんです。

 

くしゃみをすると、反射的に

「エクスキューズ・ミー」が

出てしまうので。

 

「やめてよ、それ。

ここは日本なんだから...」

 

くしゃみ同様に口から出る音として

ゲップがありますが、こちらは

欧米では悪いマナーとされています。

 

人前では避けたほうがよいですね。

では、他の「音」はどうでしょう?

 

*「私の顔に何かついてます?」

究極の異文化体験を

ここでご紹介させて下さい。

 

それは以下のようなデッキゲームを

見学している時でした。

(ⓒAyako Yoshida)

これは船上の輪投げ大会です。

 

次の人、上手く入れられるかな?

みなが静かに注目している時でした。

 

「ぷうっ~」(運よく無臭)

 

かなりクリアな音で、びっくり。

我慢できなかったのかなぁ...。

 

音の発信者は前のおばちゃまのよう。

でも、ご本人は無言です。

周囲も何事もなかったように無視?!

 

日本のおばちゃんだったら

「あら、失礼」とか

「やだ、ゴメンナサイ」という風に

自分だと認めて、一言いいそう。

 

気になった私は、少し前へ出て

おばちゃまの顔を覗き見。

 

すると視線が合ったのですが

あっけらかん、としてるんです。

 

「私、何かしたかしら?」と

お顔に書いてあるんです。

 

その後、何度も同じ経験をしました。

 

スゴイ美人が歩きながらしても、

本人はもちろん、誰も気にしない!

 

くしゃみなら声をかけ合うのに

下から出る音は「治外法権」なの?

 

*タイミングよくかけたい言葉

これは

MSCクルーズ名物の階段です。

(ⓒAyako Yoshida)

クリスタルのスワロフスキー階段は

見とれて写真を撮っていると、

足を踏み外して危険ですよね。

 

2019年の命名式時にハイヒールの

ある女性が転倒してしまいました。

 

周囲の人は直ぐ駆け寄って、一言。

「Are you all right?」(大丈夫?)

「I'm fine.」(ええ、大丈夫です)

 

とはいえ、膝を打ったらしく

彼女は立てずにいたのです。

 

そこで他の男性が、もう一言。

「May I help you?」(手伝いますか)

「Yes, please.」(はいお願いします)

 

支えてもらって、やっと直立。

やれやれでした。

 

安否を気使う言葉は

さっと出るようにしておきたいもの。

「Are you OK?」でもいいですね。

 

それから「May I help you?」も

タイミングよく聞きましょう。

 

先日このラウンジでも転倒者が。

(ⓒAyako Yoshida)

軽い段差があったのですが

絨毯のデザインで不鮮明でした。

 

自分が助けてもらいたい時は

遠慮せずに「Yes,please.」を

言えるようになるのも大切です。

 

*簡単なグレードアップを

この「イエス、プリーズ」を

もっと使ってみませんか。

 

今まで「イエス」だけだったら

「プリーズ」を添えてみるのです。

 

たとえば、アフタヌーンティーで。

(ⓒAyako Yoshida)

 

「キャロットケーキはどうですか」

「イエス、プリーズ!」

 

「紅茶、もう少しお持ちしますか」

「イエス、プリーズ!」

 

これは私の好きなジントニックです。

(ⓒAyako Yoshida)

クイーンエリザベス特製のジンを

使って作るんです。

 

バーテンダーはよく質問します。

「アイスたくさん入れますか」

 

冷たくして飲みたい時は

もちろん「イエス、プリーズ!」

 

また客船によっては、上陸後に

ビーチパーティがあります。

 

プライベートビーチでは

クルーが待機していました。

(ⓒAyako Yoshida)

「冷たいオシボリはいかがですか」

「イエス、プリーズ!」

 

イエスだけよりも丁寧に聞こえ、

より英語的な表現ですよね。

 

さらに

船内のレセプションで清算書を

チェックする時にも使えます。

 

「奥様のも一緒に印刷しますか」

「イエス、プリーズ!」

 

まるで中学生のようですが、

簡単英語だからよく切れるのです。

 

*本日の復習

1)ブレス・ユー(お大事に)

2)アユ・オーライ?(大丈夫?)

3)イエス・プリーズ(お願いね)

 

また船旅英語をやりますので

ぜひご参加ください。

 

*最後に

昨日、こんな英国御用達品を

魚屋さんで買っちゃいました。

(ⓒAyako Yoshida)

エリザベス女王が好まれた

ホットスモーク・サーモン。

 

茶色いのは、高温で燻製にしたから。

材料は鮭と塩のみ、添加物ゼロ。

 

どんな味でしょうか。

開封するのが今から楽しみです。