(Ptoto by Paris2024 )

みなさん、こんにちは。

 

写真は

今年7月26日から始まる

パリ五輪「入場行進」の予想図です。

 

なんと、本大会では

セーヌ川が開会式に使われるとか。

 

今回はオリンピックと

フランスの話題をお届けします。

 

*全206チームの選手団

その数は約1万5千人にもなるそう。

 

選手団は160隻の船に分乗し、

東部のオステルリッツ橋から

エッフェル塔そばのイエナ橋まで

約6キロをクルーズ?しながら前進。

 

火災で修復中のノートルダム大聖堂や

ルーブル美術館、コンコルド広場の塔

を通過していくんですね。

 

なんて斬新なアイディアでしょう!

 

いろいろ考慮されたようですよ。

・安全対策(テロ予防)

・河岸や橋から60万人が観覧できる

・「広く開かれた大会」がコンセプト

 

開会式のグランドフィナーレは

最後尾フランス選手団を乗せた船が

到着したら、始まる予定です。

 

セーヌ川全体を眺めるには

やはりTV観戦が一番かしら。

 

日本選手団の船はどんな?

今からワクワク楽しみだなぁ~。

 

*忘れられない仏のクルーズ体験

2012年のロンドンオリンピック

では、ベッカム選手が高速ボートで

テムズ川を疾走し、聖火を会場まで

届けましたね。

 

でも今年度のパリ大会では

選手団が全員ボートで「入場」とは。

 

フランスって国は、英国と同じで

船っぽい?国だなあ、と思います。

 

それが似合っていて、カッコいい。

 

以前クルーズでフランスを訪ね、

しみじみ感じることがありました。

 

*歴史を残しているシェルブール港

2022年4月に、仏ポナン社の

探検船コマンダン・シャルコーに乗船。

(ⓒAyako Yoshida)

当時のブログで、ご報告しましたね。

北西部シェルブールから出航でした。

 

本港は、往年のオーシャンライナーに

利用され、今もよく保存されています。

(ⓒAyako Yoshida)

右側にターミナルが見えます。

中には海事博物館とカフェもあり。

(ⓒAyako Yoshida)

この大階段、素敵じゃないですか。

何度も改装したんでしょうね。

 

博物館の中に入ったら、ビックリ。

こんな物が残されていたんです。

(ⓒAyako Yoshida)

オーシャンライナーの旅客が

この台で荷物検査されたんですね。

 

2千人もの旅客を検査するため

スペースもたっぷり。

 

もちろん電動のターンテーブル

なんて、昔はありませんでした。

 

こちらは入出国検査の窓口です。

(ⓒAyako Yoshida)

百年以上も美しく残っているのは

「マホガニー製」だからでしょうか。

 

薄暗いこの部屋で

オーシャンライナー時代の船旅に

思いを馳せてみました。

 

残念ながら、英国では見かけません。

 

戦争による破損やターミナルの近代化

という波もあったのでしょう。

 

フランスも歴史的な施設を残すのは

コスト面でも大変なはず。

 

港湾局やフランス政府、海事ファンの

強い力と愛を感じるしだいです。

 

*ワインの里を訪ねるリバークルーズ

ボルドーは小型オーシャンシップでも

入港でき、最近人気のようです。

(ⓒAyako Yoshida)

岸壁から市内まで徒歩10分なので

とても便利なロケーション。

 

ここから船社のオプショナルツアーで

ワインのシャトー見学に行きました。

 

赤ワインで有名なサンテミリオンで

こちらがシャトーの入口です。

(ⓒAyako Yoshida)

オーナー氏が葡萄畑を歩いて説明。

背中を見せている黒服の方です。

(ⓒAyako Yoshida)

さあ、お待ちかね試飲タイムです。

(ⓒAyako Yoshida)

おつまみは?

もちろん、地元のチーズですよ。

 

私も一杯いただきましょう...。

あれっ。こ、これは!?

 

部屋のすみっこに置かれている箱に

眼が釘付けになりました。

(ⓒAyako Yoshida)

スチーマー・トランクじゃない!!

 

旅行が蒸気船や蒸気機関車だった

時代に、こんな名前が付いたそう。

 

船箪笥、って感じですね。

我が家にも一個ありますよ。

 

シールを拡大してみましょう。

(ⓒAyako Yoshida)

きゃ~。

 

初代クイーンメリーの乗客用シール!

NYからシェルブールまで?

ファーストクラスのようです。

 

さっそくオーナー氏に質問しました。

「ああ、これは祖母が使ったんです」

 

まさしく、ビンテージ・トランク。

もうワインの話なんて、うわの空...。

 

かつて大西洋を横断する手段は

オーシャンライナーのみでした。

 

"The Only Way to Cross"という

言葉や著作もありますね。

 

大西洋横断の最速船に与えられる

ブルーリボン賞を、このメリー号と

仏ノルマンディー号が競った時代も

ありました。

 

こんなボルドーのシャトーで

オーシャンライナーの「遺産」に

出あえたなんて、幸せです。

 

*最後に

夏のオリンピックも楽しみですが

まずは、春よ来い!ですよね。

 

今日、散歩中にコレを発見。

(ⓒAyako Yoshida)

野生のクロッカスでした。