(Photo credit Alamy)
 みなさん、こんにちは。
 
駄洒落なテーマを、当ブログ500回
投稿記念に免じてお許し下さいませ。
 
これはスエズ運河通過中の客船です。
 
反政府組織フーシ派による攻撃が
続いている、と前回お伝えしました。
 
多くの客船が影響を受けています。
 
*1/18にアデン湾でリベンジ?
再びドローン(無人機)によって
米船籍の貨物船が攻撃されました。
(Photo by The Times)
英米がイエメンの軍事基地を空爆
したことによる報復ではないか、
とみられています。
 
状況はさらに深刻な状態に...。
 
クルーズ船社はそれぞれ
対応を発表し始めました。
 
BBC放送や英紙などから
最新情報をお伝えします。
 
*MSCクルーズ
スイス拠点の当社は、日本でも
ベリッシマでお馴染みですね。
 
これは2023年デビューの
MACエウリビアで撮影したもの。
(ⓒAyako Yoshida)
1/16、当社は4月に予定されていた
Grand Voyage3本をキャンセル。
 
すべて紅海周辺をクルーズすること
になっていたからです。
 
1)スプレンディーダ(24泊)
ダーバン(南ア)~ジェノバ
 
2)オペラ(21泊)
ドバイ~ジェノバ
 
3)ヴィルトゥオーサ(23泊)
ドバイ~サザンプトン
 
乗客ぬきで乗組員のみの回航とし、
欧州の拠点へ3隻を戻すとのこと。
 
予約者には
全額返金または同等のクルーズを
無料で再予約、という選択肢あり。
 
*シルバーシー・クルーズ
(ⓒDouglas Ward)
つい最近、シルバー・ムーンは
アカバ~オマーン間で10日間の
クルーズをしていました。
 
しかし下船の数日前に、
コースが変更になったのです。
 
マスカット(オマーン)を避け、
乗船地アカバ(ヨルダン)へ逆戻り。
 
紅海の状況が悪化したことを受けて
安全確保のため決定されました。
 
下船地が変更になったので、当社が
帰国フライトを全て変更手続き。
 
さらに$500船内クレジットと
今後のクルーズ50%割引が
出されたそうです。
 
*今年の世界一周船は20隻以上
では、3か月にもなる
ワールドクルーズはどうでしょう?
 
まず飛鳥Ⅱは、100日間の航程で
4/29にスエズ運河通過の予定でした。
(ⓒDouglas Ward)
これは、基隆(台湾)に
入港中の飛鳥ちゃんです。
 
本船も、1/16の発表で
航路変更となるようですね。
 
「船種」にかかわらず、日本の
海運大手3社は紅海を通航せず、
ということですから...。
 
私たち夫婦も、欧州で乗船予定
なのですが、どうなることやら。
 
さらに、MSCクルーズのポエジアは
121日間の予定で、1/5に出航。
 
出発前にスエズ運河は通航しない、
と発表されましたが、50寄港地は
何とかキープされたそうです。
 

それでは、残りの世界一周船は

いったいどうするのでしょう?
 
*3~4月まで、状況を監視
なるほど、こんな手があったんですね。
 
欧米の客船は、年末年始に出航し
西回りが多くスエズ運河は数か月先。
 
よってキュナードや英P&Oクルーズ、
ホーランド・アメリカ・ライン、
アザマラなどは「経過観察」とか。
 
「毎日状況を監視し、
あらゆるリスクを評価していく」
そうで、変更があれば
早急に乗客へ連絡するとのこと。
 
では、先日ワールドのお見送りを
してきた2隻をみてみましょう。
 
*女王船の異なる2航程
以下はクイーン・ヴィクトリアの
西回りコースです。
(Photo by Cunard)
あらっ。
今年はスエズ運河パスでした。
 
ラッキーじゃないですか。
 
この地図には出ていませんが
パナマ運河は通過しますよ。
 
さて次はクイーン・メリー2の
東回り航路をご覧ください。
(Photo by Cunard)
はいはい、本船はしっかり
4/17にスエズ運河通過の予定。
 
約15万トンで全幅45mもあるので
従来のパナマ運河は通行できません。
(ⓒAyako Yoshida)
幅広の新運河は入れても、その先の
アメリカ橋をくぐれないんですよね。
 
とにかく、春まで時間があります。
何とか解決して欲しいもの。
 
*最後に
ウクライナ危機で、航空機が
ロシア上空を避け始めて
まもなく2年近くになります。
 
船舶にとってスエズ運河も
同じような状況になるでしょうか。
 

のどかなスエズ運河が懐かしいです。

またいつかクルーズさせて下さいね。

(Photo by Reuters)