みなさん、こんにちは。
これは北欧クルーズの写真です。
探検船シー・スピリット、
約4千トン、乗客定員114人。
日本人客が乗る時に、私は
クルーとして乗船していました。
一周できるこの屋外デッキは
南極でペンギンも見えて好評。
そして初夏になったら
北極圏のシーズンが始まります。
その景観は「絵」になるので
映画の世界でも人気なのですが...。
*アカデミー授賞式を欠席
候補者だったのに
人気俳優のトム・クルーズ氏は
この日イギリスにいたそうです。
新作を撮影していたので
米国から戻る必要があったとか。
(これが理由のひとつ)
ロンドン市内のハイドパークを
一望できる、ペントハウスの
「億ション」へ帰宅されたかな?
イギリスが大好きなトムさんは
エリザベス女王にも気に入られ、
ウインザー城に招かれて一緒に
午後のお茶をされたことも。
*「暗礁に乗り上げた」撮影
そのトムさん主演の人気作は、
2024年に公開予定の
「ミッション:インポッシブル/
デッドレコニングPart Two」。
ところが問題が発生したのです。
3月14日の英The Times紙は
ノルウェーでの撮影許可が
取れていない、と伝えました。
撮影地は、スヴァールバル諸島。
北緯74~81度で、北極点まで
約1300Kmというエリアです。
こんな景観になりますよ。
上記の本船で行きました。
この諸島でヘリコプター30機
を使って撮影する予定とか。
さすがハリウッド映画。
トムさんも雪上モービルではなく
ヘリコプターを希望しているそう。
あのTOP GUNのように
自分で操縦するんでしょうか。
3月15日には出演者が現地入り
するというのに、絶体絶命な
ミッション・インポッシブル?!
*理由は「ホッキョクグマ」
この諸島の人口は2700人、
ホッキョクグマは3000頭。
北極圏最大の町トロムソには
こんな剥製も飾られてました。
スヴァールバル当局や
ノルウェーの文化大臣らが
撮影を受け入れない理由は
ごもっともです。
「不必要な事をして
野生動物を刺激したくない」
探検船もクルーズで行きますが
生態系に与える影響が
最小になるよう配慮してます。
ヘリコプター使用も通常1機。
でも映画の撮影となると
かなり事情が異なるわけで...。
*ホッキョクグマの警備
探検船で上陸すると、万が一に備え
実弾が入ったライフルを持参して
クマから乗客を守ります。
上陸するクルー全員が
ライフルの使用法を学びます。
でも実際にクマに遭遇したり
撃ったのを未だ見ていません。
使うなら、威嚇するために
空に向かって撃つくらい。
ライフル≒殺しのライセンス
ではないのです。
激減しているクマを
守らなければなりません。
*最後に
もし撮影が難航したら?
ヘリコプターが雪上モービルに
なるかもしれません。
撮影場所が変わる可能性も。
映画は娯楽、クルーズはレジャー。
でも私達に喜びを与えてくれます。
どうやって自然と共存していくか。
今後も大きな課題となるでしょう。