【withコロナ】免疫と血流の深い関係とは? | 皮膚科医 山本綾子 の アトピー から学ぶ美肌法則

皮膚科医 山本綾子 の アトピー から学ぶ美肌法則

山本ファミリア皮膚科 駒沢公園の院長、山本綾子の美肌法則ブログ。つきあう病気とされてきたアトピー を根治させようと奮闘して見つけた、身体から健康になる美肌法則。

こんにちは、

目黒区東が丘 『山本ファミリア皮膚科 駒沢公園』

院長の山本綾子です。

 

本日のお話は、

wth コロナ時代の皆さんの関心事であると思われる

『免疫(めんえき)』について。

 

まず、免疫って、何でしょうか?

皆さん、きちんと理解されていますか?

 

免疫とは、

細菌やウイルスから、からだを守ってくれている防御システム。

「疫(えき)」(病気)から「免(めん)」(免(まぬが)れること)で

免疫と言います。

 

からだの外部からの侵入者である

抗原(こうげん)〈細菌(さいきん)やウイルスなど〉に対して

免疫細胞などが「自分」と「自分でないもの」を識別して、

からだを守るしくみです。

 

しかし、この素晴らしい防御システム、

血流が悪いとしっかりと働きません!

 

せっかく、私たちの身体を守ろうとして、

免疫機能を持った白血球が体の中をめぐることで、

体の中の異物をパトロールしようとしているのに、

そもそも血流が悪ければ、

体内に異物を発見しても、素早く駆除してくれる白血球を集めにくくなり、ウイルスや細菌に負けて発病しやすくなってしまうのですね!

 

実際、毎日の診療で、

蕁麻疹や口唇ヘルペスを繰り返す患者さんにお聞きすると、

「平熱が36度以下の低体温」

の患者さんが非常に多いです。

(口唇ヘルペスは、「免疫が下がったときに出る」ということで

有名な疾患です。)

しかも、蕁麻疹の患者さんで、

あらゆる抗アレルギー剤を試しても治りの悪いのが、

低体温の方たち。

平熱が低くない方は、薬が効きやすいことが多いですが、

低体温だと、薬をいろいろ変えても効かないことが多いのです。

 

そして、アトピーでも、

低体温の方は、本当に治りが悪いです。

 

免疫と血流。

実は深い関係にあります。

手洗い、うがいだけでなく、

「血流アップ」がwith コロナ時代の必須なのですね!