【アトピーの戦略的治し方】お腹の皮膚を潰すとなぜダメなの?(背骨のS字カーブ編) | 皮膚科医 山本綾子 の アトピー から学ぶ美肌法則

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山本ファミリア皮膚科 駒沢公園の院長、山本綾子の美肌法則ブログ。つきあう病気とされてきたアトピー を根治させようと奮闘して見つけた、身体から健康になる美肌法則。

こんにちは、

目黒区東が丘「山本ファミリア皮膚科 駒沢公園」

院長の山本綾子です。

 

前回のブログでは、

お腹の皮膚を潰すと、腸や内臓が潰れてしまう』と

お話しました。

 

では、今日は、

お腹の皮膚を潰すと、背骨が曲がってしまうことについて

お話しましょう。

お腹に「谷折り線」ができるほど潰すということは・・

 

身体の骨は右のイラストのような状態になっています。

(左が正常な状態)

お腹を潰しているということは、イラストからわかるように、

いろいろな部分の骨まで、「正常からずれた状態」に

なってしまいます。

 

正常の背骨は、

S字カーブを描いています。

首と腰の部分で「前弯(ぜんわん)」と呼ばれる

前に凹んだ形が正常です。

 

つまり、首と腰は出っ張っているのではなく、凹んでいるのが

正常なのですね!

 

さて、本来凹んでいるはずの骨が出っ張っていたら、

その部分にある筋肉や皮膚はどうなるでしょうか?

その際、デコルテはどうなっていますか?

潰れたデコルテ部は、巻き肩となります。

この肩の前部分に湿疹が出る方、ざらざらな方、

たくさんいますよね。

 

肩が前に出ているときの、背中側も考えてみましょう。

肩が前に出てしまうため、

本来はもっと中央に寄っているはずの、左右の肩甲骨が

離れてしまっていますね。(右肩と左肩が遠い)

肩甲骨の部分に一致して湿疹が出ている方や、

脇部分だけ痒い方もたくさんいますね。

 

見えてきませんか?

お腹を潰したときの、デコルテや背中の状態が。

 

これらの皮膚部分の下の”筋肉”はどうなるでしょう?

 

潰れたり、伸びすぎたりしていますね。

そんな筋肉は、

柔らかく筋肉ポンプとしての役目を果たせるでしょうか?

きちんとポンプとして働くはずがありません。

 

実際、このような部位に湿疹が出ている患者さんの

筋肉はガチガチで、ちょっと軽いストレッチをしただけで、

「いた~い!」とびっくりされることが

よくあります。

 

筋肉ポンプが働かないと、

その部位の血液は溜まってしまって、

「うっ血」となるのでしたね。

 

湿疹=「血のたまり」であることを理解していれば、

もう、お腹の皮膚を潰すことがどれだけ大変な問題なのかは、

言わずもがな、ですね!

 

さ、そうとわかったら、

今日から、

「身体に溜まった血液を流す」=「運動」を始めましょう。

ポーラの研究でも、

「美肌のカギは”筋肉”にあり!」と証明されていましたよね!

https://ameblo.jp/ayakoder/entry-12452704926.html