【アトピーの戦略的治し方】アトピーを治したかったら、とにかく皮膚を元通り伸ばすこと! | 皮膚科医 山本綾子 の アトピー から学ぶ美肌法則

皮膚科医 山本綾子 の アトピー から学ぶ美肌法則

山本ファミリア皮膚科 駒沢公園の院長、山本綾子の美肌法則ブログ。つきあう病気とされてきたアトピー を根治させようと奮闘して見つけた、身体から健康になる美肌法則。

こんにちは、

目黒区東が丘 『山本ファミリア皮膚科 駒沢公園』

院長の 山本綾子です。

 

***【山本綾子の診察をご希望の方へ】***

診察を受ける際の、大切な注意点が書かれています。

貴重な診察時間を無駄にしないために、一読をお願いします。

https://ameblo.jp/ayakoder/entry-12416124634.html

赤ちゃんの運動療法は、診察室内で行います。

まず、保険診療予約をお願いします。

また、水曜日・土曜日は非常に混み合いますので、

乳児~幼児は月・木・金曜日を強くお勧めします。

 

本日のテーマは「赤ちゃんの湿疹を治すコツ」ですが、

実は、これ、大人にとっても、大きなヒントとなります。

身体の大きさは違えど、基本構造は同じですからね。

大人の皆さんも、自分だったら、どうやろうかとイメージしながら

読んでくださいね。

 

さて、最近、当院では、

ステロイドでなかなか治らない赤ちゃんの受診が

増えています。

 

そして、

そんな治りの悪い

乳児湿疹、脂漏性皮膚炎の赤ちゃんに共通するのが、

「手足が非常に冷えている」

ということ。

皮膚にモヤモヤとした模様のようなものがあったり、

手足の色が青紫、赤紫だったり、

びっくりするくらい冷たかったり。

 

そして、

そんな冷え症赤ちゃんに私は

ステロイドの処方だけでなく、

「赤ちゃん運動療法」をお伝えしているのですが、

頑張っているパパ・ママたちから

「最近、手足の動きがとても良くなって、

自然と手足を動かしているんです。

そして、手足がとても温かいんです!」

という嬉しい報告をどんどん聞いています。

 

そうなんです。

手足が冷たい、冷え症の赤ちゃんたちは、

「腕や下肢がびっくりするくらいガチガチ」

なのです。

勿論、背中もガチガチで、

なかなか背中もしなやかに反ることができません。

(このままでは、ハイハイをしないまま歩き出してしまう

可能性が高くなります。ハイハイをしないと身体を支える筋力が

育ちません)

 

脇がギューッと締まりすぎ、

膝裏がギューッと締まりすぎ、

になっていることが非常に多く、

潰れすぎている部分が真っ赤になっていることが多いです。

 

そんな、「ガチガチ冷え症赤ちゃん」をよく観察すると、

「本来伸びているべき皮膚が縮んでいる」

ことに気づきます。

上の写真を見てみましょう。

赤ちゃんの左脇腹だけに谷折り線が2本ありますね。

このようなときは、左の脇がぎゅーっと締まっています。

そして、右腕と左腕の上がりやすさをみると、

右腕はすっと上がるのに、左腕はガチガチで上がりにくい、

という左右差を認めることが非常に多いです。

左脇腹を中心に、Cの字のように縮んでいるのですね。

 

このような場合、

「お腹の横幅が広い」ということがよくあります。

 

毎日、1人の赤ちゃんだけを見ていると

なかなか気づかないのですが、

他の赤ちゃんと比べてみると、

あれ?とわかりやすいです。

 

なんだか、お腹の横幅がぽこっと広いな、と感じたら、

是非、脇腹をすーっと撫でてみてください。

軽いお腹の皮膚の縮みの場合は、

たったのそれだけで、

お腹が縦に伸びて、身長が高くなった印象があります。

 

そして、さらに衝撃的なのは、

お腹の皮膚が伸びるのと同時に、

首がにゅーっと伸びてくることがよくあるのです!

 

つまり、

お腹の皮膚が縮むということは、

皮膚の下の身体全体が縮んでいるということなのですね!

 

たかが谷折り線、されど谷折り線!

 

また、明らかな谷折り線がなかったとしても、

お腹の湿疹がなんだか横線ぽく並んでいたら、

これも、縦方向に縮んでいる証拠。

身体の縮みをとる運動療法を是非、始めてください。

 

赤ちゃんの運動療法は、

小さければ小さいほど、効果があります。

とくに、寝返りをする前くらいの月齢が小さいお子さんは

治しやすいです。逆に、1歳近くのお子さんは本来、順番に

身につけるべき運動をやらずに成長していることも多いので、

治りが悪いことがあります。

是非、赤ちゃんの湿疹の治りが悪いときは、

小さいうちに運動療法を開始してくださいね。

 

◆◆◆アトピーの湿疹発症部位の法則を知ろう!◆◆◆

皮膚科専門医 山本綾子の解決!オトナの皮膚病・肌トラブル

https://trendy.nikkeibp.co.jp/article/column/20140121/1054660/

赤ちゃんの湿疹の治し方のヒントも載っていますよ。