【元・重症子供アトピーママからのメッセージ②】子供も、ママも辛いんです!! | 皮膚科医 山本綾子 の アトピー から学ぶ美肌法則

皮膚科医 山本綾子 の アトピー から学ぶ美肌法則

山本ファミリア皮膚科 駒沢公園の院長、山本綾子の美肌法則ブログ。つきあう病気とされてきたアトピー を根治させようと奮闘して見つけた、身体から健康になる美肌法則。

こんにちは、

目黒区東が丘 『山本ファミリア皮膚科 駒沢公園』

院長の山本綾子です。

 

前回は、

初めて出会った小学校3年生から現在専門学校生になるまで

見守り続けている、元重症アトピー患者さんの

これまでについてお話しました。

 

今日は、

その彼のお母様で、

赤ちゃんの頃からの重症アトピーで大変ご苦労された方からの、

いま、赤ちゃんや子供さんのアトピーで苦しまれている

パパ・ママへのメッセージを頂きましたので、

シェアします。

 

ご自身が、お子さんと長年苦しみ続けてきたからこそ言える、

これらの言葉。

体験者としての言葉。

 

頂いた私も、胸が詰まりました。

そして、すぐに、

これを皆さんにシェアしてもいいですかとお尋ねしたところ、

少しでも皆さんが楽になれるならと、

快諾頂きました。

 

***<<メッセージここから>>***

お母さんたちはきっと、まわりの人たちから

「そのうち大きくなれば治るわよ」と

言われ続けているんです。

その言葉を信じたい一心で

自分自身に言い聞かせ希望に変えているんです。

 

でも、「そのうち」に「大きくなったら」という言葉が

逆に、

じゃあうちの子はいつになったら・・・?

ホントに・・・?

と不安にもなって、

希望と不安がいつも天秤にかけられた精神状態。

 

お母さんもツラいけれど、

一番ツラいのは子供本人。

 

症状が長く続けば続くほど親子で打ちのめされる。。

まわりも

「いつか」「大きくなれば」という言葉すら言えなくなる。

 

そのうちまわりの人間は

親がこんなになるまで放っておいてとか、

親が悪いと攻撃するようになる。

 

親だって苦しくて助けてもらいたいのに、

傷ついているのに

追い打ちをかけられる。

 

子供も幼稚園児は

無邪気でまだ良いけれど、

そのうちいじめの対象になる。

 

何も悪いことはしていないのに。

みんなよりもツラくて苦しい思いをしているのに。

 

子供も親も

孤立していく。

それは長く症状が続けば続くほど

まわりの反応が現実的に厳しくなる。

 

症状もひどくなりますよね!

なおさら、治りづらくなりますよね!

 

全てにおいて悪循環。

今、それに陥っている親子がどれほどいらっしゃるのか?

とても心配です。

***<<メッセージここまで>>***

 

親子での、

赤ちゃんの頃から私に出会う小学校3年生までの

約8年間。

 

様々な病院や脱ステなど試みても、

誰も助けてはくれなかった

約8年間。

 

その苦しみは、

実際の皮膚の問題だけでなく、

親子ともに、心の負担が

非常に大きかったと思います。

 

いまは、

立派な大人となり、

ちょっとハニカミながら話してくれる

イケメン男子となりましたが、

かつては、

目に生きてゆこうという力が全く感じられない、

無気力少年でした。

 

そりゃあ、

こんな生活を8年もしていれば、

無理もありません。

 

そんなご苦労をされてきたママが

今だからこそ言えるメッセージが

さらにあるのですが、

長くなったので、

続きは、次回にしたいと思います。

 

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