【アトピーの戦略的治し方】湿疹を治すための”関門”はココ!(リンパの流れを知る) | 皮膚科医 山本綾子 の アトピー から学ぶ美肌法則

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山本ファミリア皮膚科 駒沢公園の院長、山本綾子の美肌法則ブログ。つきあう病気とされてきたアトピー を根治させようと奮闘して見つけた、身体から健康になる美肌法則。

こんにちは、

目黒区東が丘 『山本ファミリア皮膚科 駒沢公園』

院長の山本綾子です。

 

今日は、「回すべきものは回す」をさらに深く考えてゆきますよ。

「毛細血管→細胞→リンパ管」のお話については、以下の二つを

先にお読みくださいね。

https://ameblo.jp/ayakoder/entry-12413484740.html

https://ameblo.jp/ayakoder/entry-12413764388.html

 

さて、「下水溝」にあたる「リンパ節」。

じつは、身体中に細かく網の目のように広がっていますが、

大きな”関所”のような場所が3箇所あります。

顔や頭は鎖骨下リンパ節(鎖骨のくぼみに集まります)、上半身は腋窩リンパ節(脇に集まります)、下半身は鼠径リンパ節(股のところ)

になります。

 

顔の湿疹が出るとき、

なぜか、「耳の周りから始まる」という経験はないでしょうか?

上半身の湿疹が出るとき、

「脇の周りからかゆくなる」という経験はないでしょうか?

 

実は、この現象、リンパの走行を考えると

非常に納得できます。

 

顔のリンパは顔の中央から耳の前に集まり、

それが鎖骨のくぼみの鎖骨下リンパ節へと流れ、

最終的に静脈へと戻ってゆきます。

多くのアトピー患者さんを診続けてわかったことは、

リンパの3大関所が詰まると、

周辺から湿疹が生じてくるということ。

 

では、湿疹を治すために、

どうしたら、リンパを渋滞させずに流せるか?

それがポイントです。

 

「リンパマッサージ」と思った方、

残念。違います。

 

いわゆるリンパマッサージは

表層のリンパしか流すことができません。

アトピーのリンパの詰まりは、もっと深いところ。

リンパマッサージ如きでは足りません。

 

では?

 

野生動物は、「マッサージ」なんか受けていますか?

そんなもの、ないですよね!

ということは、「自然に流すシステム」が

動物には備わっているというこです。

 

私たち人間も、その「自然に流すシステム」を利用して

しっかりと流せばいいのです。

 

だから、「運動療法」なのです。