こんにちは、
目黒区東が丘 『山本ファミリア皮膚科 駒沢公園』
院長の山本綾子です。
今日は、アトピー患者さんの嬉しい一言についてのお話です。
Aさんは、アトピーが酷く、当院を受診されるまでは、
「ヒスタグロビン注射」をされていました。
(ヒスタグロビン注射とは、国内献血由来の血液を原料とするもので、
アレルギー性鼻炎などに適応があります)
注射をやってある程度は良くなったものの、ステロイド外用剤の使用量が減っていかず、困って当院に来られました。
初診のときの皮膚の状態は、一目見ただけで「酷いアトピーですね」と言われるような状態。
勿論、お腹や首には、あの「谷折り線」がしっかりと刻み込まれていました。日経トレンディネットの私の記事を読んで、納得し、運動療法を
希望して、受診されました。
(日経トレンディネットの連載記事は、
「皮膚科専門医 山本綾子の、解決!オトナの皮膚病・肌トラブル」
https://trendy.nikkeibp.co.jp/article/column/20140121/1054660/
をご覧下さいね)
基本の運動療法をみっちり習うワークショップや、定期的な受診で、
約2ヶ月の間にあっという間に、湿疹はほとんど治り、「最近は、
ステロイドを塗る頻度も随分減ってきました」と喜んでいました。
今日の受診の最後に、
「最近、会社の人にも、肌がきれいになったね、と褒められるように
なったんです。注射をやめたのに、注射をしていた頃よりきれいになって本当に嬉しいです!」と
素敵な笑顔で教えて下さいました。
ちょっとした、身体の使い方のコツを学び、日々、少しずつ習った
運動療法を継続するだけで、肌本来の健康な状態に戻ってゆく。
副作用もなく、毎日の運動にはお金もかかりません。
こんなにお手軽なのに、アトピーが改善してゆく。
脱ステロイドのような、壮絶な苦しみを味わうことなく、
最初はステロイドを使っているのに、「湿疹が湧いてこなくなるから
ステロイドを使う必要がなくなってゆく」=「卒ステ」を助けてくれる
運動療法。
もっと、たくさんの患者さんに広がって、アトピーに苦しむ方が
どんどん減って欲しいなと、心から思いながら、毎日の診療を
行っています。