【アトピーの戦略的治し方】保湿しなくても中から潤うには? | 皮膚科医 山本綾子 の アトピー から学ぶ美肌法則

皮膚科医 山本綾子 の アトピー から学ぶ美肌法則

山本ファミリア皮膚科 駒沢公園の院長、山本綾子の美肌法則ブログ。つきあう病気とされてきたアトピー を根治させようと奮闘して見つけた、身体から健康になる美肌法則。

こんにちは、

目黒区東が丘 『山本ファミリア皮膚科 駒沢公園』

院長の山本綾子です。

 

***【山本綾子の診察をご希望の方へ】***

診察を受ける際の、大切な注意点が書かれています。

貴重な診察時間を無駄にしないために、一読をお願いします。

https://ameblo.jp/ayakoder/entry-12416124634.html

 

1月20日(日)は暦の上で、

「一年で最も寒い日」とされている、大寒ですね。

 

この、寒い時期になると、

「カサカサが強くなってきたので、保湿剤をください」

と受診される方が非常に多くなります。

 

「冬に乾燥するのは仕方ない」

もしかして、

あなたはそう諦めていませんか?

 

勿論、空気も乾燥してきますから、

乾燥しやすいことは否めません。

しかし、

本当に健康な身体であれば、

目に見えるほどの粉がふいたり、

乾燥でかゆくなったりすることはないのです。

夏より潤いが少ないかな、程度のはず。

 

もともとアトピーの患者さんであっても、

私のアトピー外来でしっかり治療している方は、

「以前は、冬になるとひどく乾燥していたのに、

今年はほとんど乾燥しなくて

保湿剤もいらないほどです。」

とおっしゃることも多いです。

保湿をしているからではなく、

「中から潤ってきたから」です。

 

中から潤わせるってどうやって?

 

勿論、健やかな皮膚を作るためには、

皮膚の原材料となる食べ物も大切です。

 

しかし、

もっと大切なことを忘れていませんか?

 

どんなにいい食事をとっていたとしても、

しっかりとその原材料が皮膚に届かなかったら、

皮膚を作ることができないのです。

 

どうやったら、

湿疹で困っている部位の皮膚に

きちんと血液を届け、皮膚の原材料を届けられるか?

 

それを教えてくれるのが、「アトピー発症機序理論」なのです。

(詳しくは、日経トレンディネットの連載記事

『皮膚科専門医 山本綾子の解決!オトナの皮膚病・肌トラブル』

https://trendy.nikkeibp.co.jp/article/column/20140121/1054660/

をご覧下さいね)

 

ただ闇雲に全身を動かすのではなく、

「湿疹部位」に血液をしっかり届け、

健康な皮膚を作る原材料を届ける。

だからこそ、

最も効率よく、アトピーから卒業することができる。

 

「宅配」と同じです。

素敵な商品があっても、

配達のトラックが動けなかったら、

おウチに商品は届きません。

 

皮膚だって、どんなに食事療法を頑張っても

いい原材料があっても、

「治したい湿疹部位」に届かなかったら、

皮膚は治るわけがありません。

 

運動して体質改善すれば何年後かに良くなっているよね、

という運任せではなく、

理論に基づいて、スピーディーにアトピーから卒業する。

 

アトピーを最短距離で治すための「戦略」が

「アトピー発症機序理論」であり、

それに基づく運動が、

当院スタジオで行っている運動療法です。

 

アトピーに悩んでいる時間なんてもったいないのです。

だって、あなたは、あなたらしく生きていくために、

この世に生まれてきたのですから!