アトピーは遺伝か？遺伝子治療で治せるか？(その２)

こんにちは。

「アトピーは遺伝か？」という多くの患者さんが持つ

疑問についてのお話を、随分前にブログ、メールマガジンに

書かせていただたことがあります。

今はもう少し発展した考え方が加わっていますので、

ご説明させていただきますね。

いつもと違って、少し難しく感じるかもしれませんが、

多くの方の持つ疑問でもあるので、少々お付き合いください。

『アトピー発症機序理論』がさらに進んだ今の私と、

アトピーから卒業した(または、もうすぐアトピーから

卒業できそうな)患者さんの共通する意見は、以下のことでした。

「アトピーには遺伝的要素があることは否めない。

しかし、その遺伝的要素を上回る環境要素が非常に多い」

『アトピー発症機序理論』の内容に触れたことのある方や

私のブログ、メールマガジンをお読みの方であれば、

「姿勢や歩き方、メンタルなどの影響が強い」

・・・とすでに理解されていると思います。

ここで、もう一度

「赤ちゃんはどうなの？」という疑問に

立ち返ってみたいと思います。

赤ちゃんの湿疹がひどい場合、

「手足が冷えて皮膚の色が悪い」

「赤ちゃんの冷え症が多い」

という印象がずっと前からありました。

確かに、お母さん自体が冷え症の方が非常に多いのもあります。

(お母さんの母乳が冷えてしまうというのもあるとは思います)

ここは、以前皆さんにお話した部分ですね。

ところが、ずっと観察を続けるうちに

さらに見つけた事実があります。

それは、「赤ちゃんの湿疹と、生まれてから

身に付いた姿勢の関係」です。

座りもしない赤ちゃんの姿勢って？

・・・と思われるかもしれません。

生まれたばかりの赤ちゃんにも、

あるべき正しい姿勢があります。

生まれたときから不自然な体勢で抱っこされたり、

座らされたりしてきた赤ちゃんは

きちんと腹筋が育つ時間がありません。

だから、赤ちゃんなのに、お腹の谷折り線(※2)を

たくさんつけてしまうことになります。

「遺伝だ」と思われてきた体質。

決して「遺伝子」だけの問題ではないと、私は思います。

生まれてからの食事・環境・姿勢・歩き方など。

外的要因が遺伝子以上に、

強く影響を与えているのだと思います。

(※2)お腹の谷折り線については、
日経トレンディネット第3回記事に写真が掲載されています。

【第3回】
腹筋を鍛えるとアトピーが治る!? （アトピー発症機序理論3）
http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/column/20140226/1055518/