こんにちは。
今日は、「アトピー治療の基本はやっぱり姿勢！」
ということについてお話しようと思います。
姿勢の改善はアトピー発症機序理論の基本
となることから、これまで何度もお話をしてきましたね。
ブログやメールマガジンを読まれている皆さんは、
しっかりと姿勢を気をつけた
生活をしてくれているようです。
でも時々、こんな患者さんがいらっしゃいます。
ちょっと紹介させていただきますね。
ある、女性の患者さんでした。
「先生、姿勢には本当に気をつけているのに、
どうして湿疹がまだ出るのでしょう？
リンパマッサージも、ストレッチも
やっているんですけど・・・」
そういう患者さんの体をよく見ると、
しっかりお腹に谷折り線！！
「谷折り線がある」ということは、
「自分では意識していないけれど、
折曲がっている時間が結構ある」
ということですよね。
また、最近もこんなことがありました。
こちらも女性の患者さんでした。
「本当に姿勢に気をつけているのに、
湿疹が湧いてきたんです！
これ以上、姿勢に気をつけようがないくらい
気をつけているのに！」
どうなんでしょうか。内心の声ですが、
「そんなことは無いと思いますよ。」（笑）
湿疹が急に湧いてくるときは、
必ず姿勢が悪くなっています。
そう思いながら診察してみると、
やはり、お腹に谷折り線！
しかも、この方、
右側だけにお腹の谷折り線があったのです。
あれ？右側だけ？？？
私「右側だけに谷折り線ができてますよ。
右に偏って、お腹を曲げるような
姿勢していませんか？
例えばそうですね・・・
ソファとかよく利用していませんか？」
その質問を受けて、患者さんは、
「あ！」と驚きの声をあげました。
「そういえば、家でくつろいでいる時、
たいていソファですね！しかも、
ソファの右アームに乗るような形で座ってます！」
その体勢って、お腹の右側に
谷折り線ができやすいのですね。
ほら、身体は本当に正直なんです。
いつも何気なくやっていることが、
身体に出るんですよね。
そして、その女性の患者さんは、
このように付け加えてくれました。
「お仕事中は、本当に正しい姿勢を
心がけて頑張っていたんです。
でも、家でのくつろぎタイムの姿勢が
こんなに影響していただなんて・・・。
楽チンと思っていたけれど、
身体にとっては負担だったのですね。」
いつも診察でお話することがあります。
「自分がどのような姿勢になっているか、
骨の位置がどこにあるか、
いつも第三者の目のつもりで
客観的に見る訓練をしてください。」
客観視です。
心も身体も客観視ということを覚えてくださいね。
良いとか悪いとか評価を下すことなく、
ただ事実を事実として認める練習。
特に姿勢に関しては、これまで長年無意識に
行ってきことでしょうけど、
アトピーから本気で卒業しようと思うならば、
自分の姿勢も客観視です。
『まずは「姿勢」について「理解」する』
↓
『理解できたら、「意識」して姿勢を保つ』
↓
『そして、意識ができるようになったら
「無意識」でもできるようにする』
長年の身体のクセを治すのは大変ですよね。
でも、「究極の生活習慣病」であるアトピーなのですから、
そのクセを治す必要があります。
（H24年11月ブログ参照 ：アトピーは究極の「生活習慣病」 ）
普段何気なくやっている事柄をもう一度見直してみましょう。
きっと、アトピー改善のヒントが隠れていますよ。
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