アトピーは「人間という動物としてあるべき姿」から外れたときに出る症状!? | 皮膚科医 山本綾子 の アトピー から学ぶ美肌法則

皮膚科医 山本綾子 の アトピー から学ぶ美肌法則

山本ファミリア皮膚科 駒沢公園の院長、山本綾子の美肌法則ブログ。つきあう病気とされてきたアトピー を根治させようと奮闘して見つけた、身体から健康になる美肌法則。

こんにちは。


今日は、「アトピーってそもそもどんな病気なの?」ということについて、私なりの考えを書いてみたいと思います。


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私はアトピーの治療において、まず最初の段階で、「今ある炎症をとりあえず止める」ために、ステロイドをしっかり使います


アトピーの原因はなんであれ、とにかくまずは炎症を止める。

かゆいのをとにかく楽にする。とにかく「かゆい、かゆい」から開放されて精神的に楽にする。


目標は1週間。


それ以上長いと辛いから。人間、1週間ならなんとか我慢できるから。

そして、1週間なら、信用できるかわからない先生の言うことも聞いてみようと思えるから。(そうでしょ?今までステロイドでうまくいったことないのに、先生を変えたからってすぐに効果が出るとは、やっぱり信じきれないのが人間でしょう?)


そして、無事1週間の治療を終え、ひどいかゆみから開放され、かなり楽になったところから、精神的にも余裕が出てくるので、アトピー原因探し&根本治療を始めます。(ステロイドも使い続けますが、炎症がかなり治まっているので、使用量が激減したり、ランクがぐっと下がったりします。目標は「卒ステ」ですから)


そのとき、運動療法の一環として、姿勢や歩き方のお話もするのですが、ずっとお話してきて、ふと気づいたことがありました。


アトピーって、「人間という動物」として「あるべき姿」から外れたときに症状が出るんだな、って。


この、「人間という動物」として、ということころ、重要です!


人間だって、動物なんですよね。


野生の動物、サルとかライオンとかを考えてみましょうか?彼らは、身体全体を使って、毎日動いています。


私たち人間は?


デスクワークで数時間同じ姿勢で座りっぱなし。

自分で歩くことすらほとんどない人も。

歩いていたとしても、歩き方もめちゃくちゃ。


こんな生活が「動物として」あるべき姿に思えますか?

絶対、「動物として不自然」ですよね!

身体の使いかたが間違っていますよね!


きちんと動かすようにできている身体を「あるべき姿」通り動かさないならば、ガタがくるのは当たり前では?


機械は、きちんと使わないとサビがつきます。

人間だって、同じです。


12月5日のブログで「アトピーの治療過程は本当の自分を取り戻すための道」とお話しました。


まさに、「人間という動物として本来あるべき自分」を取り戻すのが、アトピー治療における運動療法なのだと考えています。