こんにちは。今日は、冷え症テーマで、「のぼせ冷え」についてです。
ときどき、「手足が冷えるのだけれど、顔は火照ってあついんです」、って声を聞きます。いわゆる更年期の女性の訴えと同じですね。
さて、この「のぼせ冷え(=「のぼせる」のに手足が「冷える」こと)。冷えているはずなのに、どうしてのぼせるの?って不思議に思われる方も多いかもしれません。
でも、これ、全身で考えると、全然おかしなことではないんですよね、むしろ当たり前というか。
全身の血液量を考えてみましょう。個人ひとりひとりだと、体格などが違い、わずかに血液量に違いが出ると思いますが、1人の人間では血液量は決まっていますよね。ほぼ一定。
では、手足に血液があまり届かなかったら、その血液は一体どこへ行くのでしょう?
そう、1人の人間の血液量がほぼ一定なのだから、手足に行けないのだとしたら、他の、行きやすい場所に行くしかない。それが、顔。
つまり、「本来手足に行くべきだった血液が、手足に行けないから、しょうがないから顔に行って、溜まっている」それが「のぼせ冷え」。
ということは、「のぼせ」を治療するためには、顔ばかりに血液がたまらないように、手足のすみずみまで血液が行くようにすればよい。そう、全身血流をよくすればよい、ということになります。
結局、全身血流がよくなれば、「一箇所だけに集中してたまる」ことも、「ある部分にだけ血液が行きにくい」ということもなくなるわけですから。
冷え症はどのタイプであれ、全身血流がよくなるようにすればよい。
このことを理解したうえで、次からはどうしたら全身血流がよくなるかについて考えてゆきましょう。