【東スポ】モンド映画の傑作!
東スポコラム「オススメDVDはコレ💛」のコーナー。
今回は・・・モンド(やらせ)映画の真骨頂、「世界残酷物語」。
1960年代に発表された映画ながら、
根強いファンを抱えるこちらの映画の魅力に迫ってみました✊
イタリアの雑誌記者出身のヤコペッティ監督の作品。
世界の野蛮で残酷な奇習・風習を描いたドキュメンタリー映画です。
、、、と言っても、実際には「モンド」ですから(^_^;)
かなり盛られている映像もあるはず。
でも、異国の地の田舎の風習ともなると、
どこまでがリアルなのか❓よくわからなくなり、
ヤコペッティ監督の世界観にどっぷり浸ってしまうのです。。。
映像は文字通り残酷で目を背けたくなるものから、
(動物モノはなかなかキツイです)
鮮やかで華やかな海外のシーンなど、飽きさせません。
中には美術やアートを感じさせるシーンも。
例えば・・・・
↓骨を守る赤頭巾一家
無名の遺体の骨をキレイに拭いて美術館のように展示して管理する、
色のコントラストが目を引くシーン。
そして、食に関する場面も多く見られます。
例えば、、、
↓ニューヨークの「高級ゲテモノレストラン」
などなど。。。汗
中でも印象的だったのが、
↓ビキニ島の「核実験で被爆した動物たち」
被爆の影響で方向感覚を失ったウミガメが、
海ではなく陸地に向かって進み続けて死んでしまう、、、という話。
映像自体は「モンド」の要素が含まれているかもしれませんが、
環境問題を視聴者に皮肉りながら伝えている印象でした。
とにかくいろいろな意味で衝撃的でした。
今の時代だったら映像化できないだろうな、、と思うシーンも多々。
気になる方は是非チェックして見てください
●INTRODUCTION
イタリアの雑誌記者出身で“夜もの”と呼ばれた性風俗映画を撮っていたグァルティエロ・ヤコペッティが、世界の野蛮で残酷な奇習や風習を記録した異色ドキュメンタリー映画。一部に演出やいわゆる“やらせ”も含んだショッキングでいかがわしい手法は、以降“モンド映画”という名の同系統作品を大量に生む世界的ブームを巻き起こした。日本においてもセンセーショナルな宣伝が功奏し、1962年洋画配収第2位となる大ヒットを記録。1976年には続編の「続・世界残酷物語」(63)とあわせた「総集版」がリバイバル公開された。抒情的で甘美なリズ・オルトラーニによる主題曲『モア』も大流行し、1963年度アカデミー賞にノミネートされるなど本作のヒットに貢献した。
●収録エピソード
■マンハントあれこれ■ニューギニアの子豚に授乳する原住民と5年に一度の肉食祭り■ロスの愛犬墓地と台北の犬肉屋■大量のビールを飲まされマッサージされる松阪牛■香港のゲテモノ市場とニューヨークの高級ゲテモノレストラン■カラブリア州の流血祭■シドニーの女性海難救助隊■核実験で被爆した動物たち■マレー海岸のサメ漁■東京温泉の性感マッサージ■シンガポールの死の家■カリフォルニアの廃車処理場■イヴ・クラインの人間絵筆■ホノルルの豪華ツアー■ポルトガルの闘牛祭■パプアニューギニアの最後の野人■未開人の飛行機崇拝─など。
キングレコードさんより、
12月15日にブルーレイBOXが登場です❗️
「世界残酷物語」