新学期も始まり、桜は散ってしまいましたね。先日久しぶりに世知原の「山暖簾」に行ったら、八重桜が2分咲きくらいになっていました。
村上春樹の「街とその不確かな壁」を読みました。
655ページの長い小説でした。
第一部から第三部の構成になっていますが、話の内容によって区分してあるわけではないようです。
第一部は主人公のぼくが17歳の時に、16歳のある少女と出会うところから始まります。2人は別々の街で暮らしているのですが、どちらも本を読むのが好きだったので、「高校生エッセイ・コンクール」の時に三位と四位に選ばれて、表彰式に参加したのです。それが交際のきっかけになり、週に一度はどちらかの住む街に行って、デートを重ねます。
少女は高い壁に囲まれた街のことを話します。今いる自分は本当の自分ではなくて、その高い壁の街で暮らしている自分が本当の自分なのだと言うのです。そして手紙のやりとりでは、その街のことが主に書かれるようになります。
ぼくがその高い壁の街へ入った様子も、書かれているのです。その街の図書館で君(少女)らしき人が図書館員をしているのですが、ぼく(主人公)には会ったことがないと言われます。
現実の世界ではある日から突然、少女からの連絡がなくなります。
電話をかけても、家に行ってみても、家は空き家になっていて、とうとう連絡が付きませんでした。
高い壁の街で暮らしている様子と、現実の世界で暮らしている様子が交互に描かれているので、読者も壁の中の街と現実の街を行ったり来たりしなくてはなりません。
月日は経ち、ぼく(主人公)は大学を卒業して、書籍の取次ぎをする会社に入社します。
四十歳になっても、その少女のことをひきずっていて、他の女性と交際しても上手くいきませんでした。
そして45歳になったとき、会社を辞めて、小さな街の図書館に勤めるようになるのです。
東北の山間部にある小さな街でした。
そこの図書館の館長がぼくを気に入ってくれて、館長は辞任するので、時期館長としてぼくを雇ってくれることが決まったのですが、実は館長は一年前に亡くなっていて、ぼくを面接した館長は幽霊だったのです。
というように、高い壁の不思議な街や、幽霊の館長、それに、一日中図書館で本を読んでいる、ほとんど言葉を発しない少年が登場します。
その少年は、一度読んだ本の内容は全て記憶してしまう特殊な才能の持ち主で、その才能のために、人とのコミュニケーションが上手くできません。
そして、生きずらい現実の世界より、高い壁の街へ行って暮らしたいと望むようになり、実際に高い壁の街へ移動してしまうのです。
最後の方では、その少年とぼくは2人とも、高い壁の街にいる様子が描かれていますが、少年はずーっとこの街で暮らしていくと決めたようです。そして、ぼくは、その街を出て行かなくてはならないと告げます。
ぼくは結局現実世界に戻ってくることになったのです。
高い壁の街というのは、ぼくの夢の中に出てくる、非現実のせかいなのですが、どちらか1つが真実で、もう1つは虚構というより、2つの世界が存在するのではないかと思わせる小説です。
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佐世保の桜も開花しました。
尾崎公園の桜です。
早岐神社の桜です。
マンリョウの実です。
ヤマブキの花
ハナズオウの花です。
ヤグルマギクです。
白藤の花が着生していました。
ヒメリンゴの花です。
コデマリの花です。
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★今回の弾き語りはMrs.GREEAPPLEの「春愁」です。
私も高校生の頃、こんな日々の葛藤があったなと思い出しました。
★アヤ子さんの音楽教室HP
★もう1つのブログ
春に聴きたいクラシック編・ショパンのノクターン














