昨日開催の、アメリカ大使館主催の「食イベント」リポートです。


ミニシアターで大ヒットした映画「シェフ」の試写会&フードトラックグルメの試食会
に参加しました。





ここ数年で成熟したグルメフードトラックの生まれた背景を元に、
フードカルチャー映画「シェフ」では、そんなリージョナルクイジーンがふんだんに出てきます。

因みにフードトラックとは移動屋台のこと。





映画のストーリーは、ロスの人気三ツ星シェフが、人気ブロガーや店のオーナーとの些細な諍いで店を辞め失意の旅に。

家族と訪れたマイアミで、ご当地サンドの美味しさに遭遇し、
家族や友達に支えられながらフードトラックビジネスを成功させる話。


舞台となったマイアミの風景やラティーノの良い意味でいい加減な気質、
そして欠かせないラテン音楽。

市場のユカ芋やプラタナスなる調理用バナナなど、食材も興味深い!!

試食会では、映画にでてくるグルメに因んだキュバーノやテキサススタイルのホットサンド、
ジャーサラダ、クラムチャウダーなどアメリカングルメが振る舞われました~☆

どれも美味しい~♡





フードトラックビジネス自体はアメリカでは何十年も前からありますが、ここ7、8年で格段にレベルがあがり、地域性や美食としての拘りある食文化へ変貌しています。

そのきっかけは、リーマンショックに始まるアメリカ金融経済の低迷。

以降、高級レストランに人が入らず、初期投資が安価なフードトラックビジネスが脚光を浴び、
アメリカ人の起業家精神とその頃に爆発的に伸びたSNSの発展によるマーケティング戦略と相まって、新しいスタイルのビジネスへと定着したとのこと。


人気シェフはSNSを使ってフォロワーを増やし、フードトラックビジネスのレベルの底上げをし
全米に伝染していったようです。





日本のお弁当を提供するキッチンカーとは一線を画しているのは、まずトラックの規模感やデザイン、シェフのメニューのオリジナリティ、食材のセレクションと、マーケティング。

また地域性や創造性溢れるグルメフードとしてのクオリティが高いのが特長です。





東と西の、南と北ではもちろん食材も味付けも違います。。。




米国のマーケが強いのは、自国に居ながら多様な民族と共生してプレゼンしていく
日常に起因していると感じます。

オリジナリティを表現しつつも地域性を持ち、瞬発力を持って具現化してゆく。
島国日本人も見習いたいところです。。。




この映画はtrue storyに基づいていて、韓国系アメリカ人のロイ チョイ氏がモデル。

彼がフードトラックビジネスを成功させた人。

いまやフードトラックグルメはテレビ番組やザガットサーベイで評価されるほどメジャーなフードカルチャーになりました。

映画、とっても良いです。
大好きなダスティンホフマンやロバートダウニーJr.も個性的な役で出演。
ハートウォーミングでステキな映画、オススメ。