令和5年7月5日 東京 国立劇場にて
〈日本創作舞踊 東京公演〉が開催されました。
明日香流 原綾子は、開演後三番手で
会場内は満員状態の中、出番を迎えることとなりました。
本番はお稽古で積み重ねた日々を信じ
頭で思考することや、
振りの一手を考えることの一切を止め、
演目の音と共に身体が動くままに
ただひたすらに舞っておりました🦋
何よりも会場内で空間を共有している方々と、
「氣のやりとり」が出来ることが
舞台をやっていて最も面白いと、
私なりに感じるところです。
それは、"心の浄化"、"身体の浄化"、
"この世界の禍津日が祓われますように" と
願いを込めていることもあり、
"空間全体そのもの" との対話だったように
思います。
「個性」「個の権利」が主張される
グローバル化された現代ですが、
先人の感性や知恵が今日に繋がり、
それが日常化されているモノやコトが
文化となり《型》となる。
日本の伝統文化や芸道とは、
その先人の感性や知恵が滲み出た《型》に対して
出来るだけ忠実に身体を動かし、稽古を積み、
それでもどうしても溢れてしまうものが
「個性」と捉えられるのかなと
舞台を終えた今感じております。
《文化とは特別なものではなく、日常である》
その日常が時代によって
少しずつ変化してゆきますが、
日本人は日本人の文化的生き方をもう一度
見直す時に直面しているように思います。
忘れ去ってしまった日本人の
「自然観」
「季節観」
「食観」
「日々の移ろいに豊かさを感じる研しい心と感性」
に、あなたの意識を向けてみることも
素晴らしい世界を再認識するキッカケに
なるのかもしれません🇯🇵👘
[経済成長=幸せ] とは限りません
[物に溢れる生活=幸せ] とは限りません
本当に大切なものを護り抜こうとしているのが
サムライであり、やまとなでしこなのだと
思っています。
初代国立劇場は、本年で閉館となります。
7年ほどの刻を掛け二代目国立劇場へと生まれ変わるそうです。
そんな最後の年に、初代国立劇場の舞台に立てたことを日本人として大変有難く思います。
当日会場まで足を運んでくださった皆様、
心から感謝いたします。
そして、本番の本化粧・本衣装の着付・本桂を担ってくださった裏方の技術職の方々、
日本創作舞踊協会の皆様、
明日香流の師匠、兄弟子、受付の方々、スタッフの方々、
この場をお借りして感謝申し上げます。
皆様の日常がたくさん華やぎ
豊かな心情に溢れますように🇯🇵💐👘
--弥栄🏮--
日本舞踊 明日香流 原綾子