昨日、world supermodel competition 日本代表田中実結さんの深層メンタルのトレーニングに入らせてもらった。
心の奥底の想いを掘り起こすと同時に、彼女の目からは大粒の涙がポロポロ。
"孤独"な世界大会は彼女にとって好きな舞台。
持ち合わせる性格を掬い取ってみても世界大会にかなり向いている女性だ。
逆に、自分を知る人に自らのすべてを魅せることに抵抗があったり、自分で良いのか...と、一気に不安が襲う。
そんな深層に宿る気持ちを一つ一つ見ていく作業は、competitionの写真での評価やランウェイでのキャットウォークにとても影響する。
特に写真にあらわれる表情は、表面的には作ることの出来ないものだったりする。
人を惹きつける写真とは「伝わるもの」があるかないかだ。
「自分をセクシーだと思う瞬間や場面はある?」と質問をしたところ、
「これまでそんなことを考えたこともなかったです」と答えてくれた。
日本基準のセクシーは、肌を露出していることが主となっているけれど、
世界基準のセクシーは、肌を露出していなくても醸し出すものや雰囲気で感じ取るもの。
私が伝えたいものは後者を指していて、その感覚さえあれば必ず写真にあらわれる。
好きな香りを纏ったときや、大好きなヒールを履いた姿がセクシーだと思う。など、そんな瞬間をたくさん見つけていってほしい。
話が少し逸れたが、
想いがあるのに、表現せずに留めておくことは、実はとても自分自身に負担がかかっている。
解き放たれたかのように、止まることなく溢れ出る彼女の涙が、そのすべてを物語っていた。
「勝ちたい!」
誰に何を言われても、それでいいのよ!
レッスン前と後、衝撃が走るほどの彼女の表情の変化に、再び女性の可能性を見つけた時間だった。
自己肯定感を高められた女性は、まるで人が変わったかのように一気に輝きが増す。
感性や内面はこうして磨いていける。
たった1時間で何段上に進んだのだろう。
これだからこの仕事は一生辞められない。
たくさんの涙を流し、自分の気持ちをしっかりとさらけ出して劇的進化を遂げた田中実結さんには、
world supermodelの座を勝ち取り、さらなる高みへとどんどん進んでいってほしい。
そして、ポテンシャルの高い女性を社会も見逃さないでほしい。
世界大会では、至上最高の自分で掛け替えのない人生の1ページとなりますように。
(撮影:大島央照さん)
私は大島さんの写真が大好きで、人の本質を見抜くような独自な視点のショットが毎回惹きつけられる。素晴らしい。
ayako