子供の中学校は一年生から、将来教育があった。

正式な名前は分からないが、どんな仕事があって、自分は将来何がしたくて、そこに到達するにはどんな道、どんな進路を辿る必要があるのか逆算して考える教育だった。


大体の子供は親の職業をなりたい将来に選んだ。

建築家、料理人、公務員それぞれだ。

ウチの子供も親と同様、会社員になりたいと言っていた。

その一方、私に「自分は夢が無い」と吐露していた。


私は「ママはあなたに夢を与えてはあげられない。自分で探すしか無い」と話していた。


そう。子供は夢が無い。

輝く将来が描けない。

そして、勉強の意味も分からない。

偏差値の高い学校に行った方が有利とは思っているが、かといって今を犠牲にしてまで勉強する気にはなれない、と言うのが本音だろう。


4歳の頃は本気でサンタクロースになりたかった。

何故かサンタクロースは英語を話すと信じていたので、英語を習いたいと通っていた。

その内サンタクロースは居ないと気付き、英語は2年で終わったが、おかげでリスニングは得意な方だ。


子供に必要なのは夢だ。

それは分かっている。

夢があれば頑張れるだろう。


でも、私は夢を与えてはやれない。

海外に何度か連れて行ったが、興味は示さなかった。

海外に憧れる事も無い。

広い世界よりも、地元の友達の方がずっと楽しいのだ。

今、ここで地元の友達と遊んでいる方がずっと楽しいのだ。


勉強する動機付けは何も無い。

そして、私も夢を与えてやれない。