昨日、マニヤッタのスラムの住民集会に久しぶりに参加して、
途中から、8月から一緒に働いてる都市、コミュニティー計画専門のケニア人スタッフ、マセリンが
「何か」を丁寧に説明していたら、
住民参加者30人ぐらいがすごーーーーい剣幕で叫びまくったり、指指したり、手をたたいたり、
興奮しながら話し始めたので、えらいこっちゃ!!と思っていたら…
(ちなみに彼らは80%ルオ語で話していたので、私はその20%の英語をなんとかつなげて
理解しようとしていました…要は細かいことは何いってるのか、さっぱりわからない。
しかも、いつも通訳してくれる、オフィスのスーパーバイザーも席が遠い…。)
最初は少なく、やがてこれの3倍の人がだんだん集まってきました。
どうも…その「何か」とは…
先週のWORK WEEKで、30人ぐらいのオランダ人がマニヤッタスラムに投資の視察に来たのですが、
その結果数人、キスムからオランダに投資を呼びかける出張にいかせてもらえるようになったらしい。
そのメンバーが
・マニヤッタの地区議員2人。
・一緒に働いている、ケニア人スタッフのマセリン
そして、マニヤッタBの地区長。
マニヤッタはAとBに分かれています。
Aは普段私たちが活動している場所。そして、Bはより田舎に近く、住民も少ないです。
そこでマニヤッタAの地区長がオランダに行かせてもらえないで、
どうして、マニヤッタBの地区長なんだ???
ということに怒りまくる彼ら。
(地区議員とマセリンがAの代表なので、Bから誰も代表がいないからという理由はあるのですが…)
マニヤッタBのことが相当彼らは嫌いと言い張り、(要はAとBはライバル関係なのですが)
もしマニヤッタBの地区長しかいけないのなら、
投資なんてしてもらわないほうが、よっぽどいいと。
資金も支援も何もないほうが、いいと。
そこまで言うのか!とびっくりしましたが、
権力とお金になると、燃え上がるようで。
最初は地区長をばかにしていた組織が今となっては、「地区長、コミュニティーのために」と、
ここまでみんなが主張しあい、本当にコミュニティーのためにいいことは何か、
を話し合うチャンスがあるだけでも、
コミュニティーにとっては健康的なことよ~と上司に言われ…
ほほーーそうなのか?と私は突っ込みたくなりましたが、
こうやって、議論を重ね、自分たちのコミュニティーをよくしようという思いができあがって、
それで初めて、自分たちの力でよりよい環境を求めていくのかなと思いました。
やはり、もちろん援助も必要なときは必要ですが、
コミュニティー作りに関しては、
根本的には自分たちの力でできるだけ、できることはしようというのが重要なのでは、
結局はそのコミュニティーに住んでいる人たちのコミュニティーなのだから、
と帰りの車の中でぼーっと考えてました。
それにしても、彼ら、ほんんんんっとに演説がうまいんです。
残念ながら私は80%何言ってるのかわからないのですが…泣
それを感じさせないほど、人をひきつける意見の言い方をする。
そのときふと思ったのが、
オバマ大統領のお父さんは彼らを同じようにルオ族だったよな~
オバマ大統領があんなに演説うまいのは、そのお父さんの血を引いているからかな~
なんて、集会中に思っていたら、
今日「オバマがノーベル平和賞受賞」と…
現役の大統領だからなぜか、びっくりしました。
でも、キスムにとっても、とてもおめでたいことです。
キスムはルオ族の土地ですので。
オバマが大統領になる前にミッシェル夫人と、父方の親戚に会いに、
キスムを訪問しているのですが、その際はキスムはお祭り騒ぎで、
今も
「オバマ子供病院」…USAIDが全面協力した、結構近代的な病院
「オバマ門」…オバマが通ったらしい、笑。
など彼の名前をたくさん見ます。
オバマのおばあさんやおばさんたちはキスムから車で1時間のところにすんでいるのですが…
上司に連れて行ってもらって帰る前に会いにいきたいな~と、相変わらずミーハーな私でした、笑。