ケニアの教育システムは
Primary school 8年間 (1年生~8年生)
Secondary school 4年間 (1年~4年)
Primary schoolは数年前から無償になりました。
Primary schoolの最終学年、8年生になると、全国テストがあり、
そのテストの結果でSecondary Schoolに行くことができます。
ケニアのSecondary school は全寮制の学校、女子校、男子校が多く、
全国あちこちの学校に行くという現状です。
しかし、Primary schoolを卒業後、
・生徒たちはどこの学校に進学したのか、
・学費が払えないから進学しなかったのか
・女性に多いことですが…進学後、学業を修了しないまま、結婚し、
ドロップアウトする場合が多数等
トラッキングのシステムが確立していません。
ハウスキーパーのベリルの話によると、ベリルの学校では
理由はいろいろですが、25%が卒業できなかったようです。
また、primary school に比べて、secondary schoolが非常に少ないのも問題です。
どうやったら、どの生徒がどの学校に進学して、その後学業を修了させることができたのか、
をトラックできるんだろう…とずーっと考えていました。
トラックすることによって、
・学費が払えなくて学校に行けない学生にはその地域から教育ローンを借りたり、
・学校を経由してスポンサーを集められる
(当然奨学金のスポンサーは学校にターゲットを絞りやすいので…)
・お互いの現状を知ってその後につなげたり、
・特にケニアはどんなささいな仕事でも、コネで仕事が決まる世界なので
そういう情報もゲットできる等、
改善の余地がとてもあると私自身感じていたので。
(ただ…secondary schoolを卒業しても仕事がないのがもっともっと悲しいことだけど><)
しかし、外国からひょこっと来た私はピン!っといいアイデアが思い浮かぶわけもなく…
実際行われている取り組みがないか、調査してみることにしました。
そしたらある若者が…
毎年12月の休暇に、primary schoolに1日帰って、同窓会のような、
みんな何をしているのか報告会をしているという取り組みを聞くことができました。
でも、その同窓会はどうやって、 日時等と連絡するの???
そしたら、びっくり仰天。
「FACEBOOKでみんなつながってるから、それで連絡とってる。」
え?FACEBOOK?
そんな使い方があるとは…思いつきませんでした…
携帯からFACEBOOKを利用する人も多くなってきて、
実は…ケニア市内のネットカフェに行くと、利用者の画面の半分はFACEBOOKです、笑。
ある日、一緒に住んでいるフィンランド人の女の子たちが、
働いている病院で医療物資を寄付するために
FACEBOOKで募金を募っていると教えてくれました。
そうしたら集めすぎて、ルール違反になったとか。
え?そんなことできるの?
途上国に対する、限ってのことだけではないのかもしれませんが、
新しい技術の利用方法はつくづくおもしろいなぁと思いました。