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焦って逃した大きな勝ち点2

Fリーグのプレーオフ進出争いは3位の府中アスレティックと勝ち点差6で追いかける4位デウソン神戸の2チームに絞られた。
残り5試合で勝ち点差6であることから府中が圧倒的に有利ではあるが、今後の対戦を見ると府中は亜ウェイでバサジィ大分と名古屋オーシャンズ戦が残されており、この2試合で星を落として神戸が全勝すれば逆転も可能だった。

そして、今週末。
府中は大分に逆転で敗れたため、神戸は勝ち点を縮める絶好のチャンス。
試合も大阪よりも気合が入っており、大阪が前半からゴレイロを上げて5人で攻めても体を張って守り抜いて前半は1点リードして折り返した。

後半も同点に追いつかれたが、全体的には神戸の方がチャンスは多かった。しかし、後半から出場したイゴールに対して、あまりにも素直に行き過ぎた。
カウンターで抜けた岡崎チアゴがゴール正面からフリーで打ったボレーシュートは鮮やかだったが、待ち構えていたイゴールに正面でセーブされ、原田浩平からフリーで受けた西谷良介がイゴールと1対1となったが、フェイントもかけずに素直に打ってしまったためイゴールにいとも簡単に止められてしまった。
終盤に須藤慎一をゴレイロにしてパワープレーを仕掛けるも得点を奪えず引き分けに終わり、勝ち点1しか取れなかった。

この結果、2位府中と3位神戸の勝ち点差は1つ縮まり5となった。
残り4試合の両チームの対戦スケジュールは以下のとおり。
府中神戸
24節浦安(ホーム)大分(ホーム)
25節名古屋(アウェイ)町田(ホーム)
26節湘南(アウェイ)浜松(ホーム)
27節浜松(ホーム)浦安(アウェイ)

府中は勝ち点9を稼げれば自力でのプレーオフ進出が決まる。名古屋戦を落としても残り3試合を勝てば良いため、プレーオフ進出がほぼ確実になる次節の浦安戦が最大のポイントとなるだろう。

浦安はW杯以降の6試合ではわずか1勝と不調でプレーオフ争いから脱落している。両者の直接対決は第2節のセントラルでは浦安が勝利したが、18節の浦安で試合は5-2で府中が勝利していることからも次節はホームの府中が有利だ。

そう考えると、神戸は今節の大阪戦で勝ち点3を取れなかったのが非常に痛く、厳しい状況に追い込まれた。


次節、年明けの府中対浦安戦で今シーズンが決まるかも?

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