名古屋の時代はいつまで続く?その2 | 杉浦文哉オフィシャルブログ「スポーツライターは現場でしょ!?」Powered by Ameba

名古屋の時代はいつまで続く?その2

昨日の記事 に続いて、名古屋と他のチームとの実力差が拮抗しているかという話について、今日は外れていると思う理由を。

他の7チームは名古屋が相手となると、対策を立てたり、モチベーションが上がったりして、守備力がアップしている。しかし、終わってみれば名古屋は昨年と同じ勝ち点、得点数をあげた。もちろん失点数が増えているが、これはアジウ監督があえて前へ推し進む方針を貫き通した結果であり、これについては既に対策をたてている。
(これについては4月以降にまたどこかで書く予定)

数字として現れている部分はわかりやすいが、各チームの名古屋との戦い方を見ると名古屋との差がわかる。
名古屋が攻めて相手はしぶとく守ってカウンターでチャンスを作るという図式は、ロースコアでの勝利を狙っているチームならどこでも同じであり、この戦い方で同点や仮に勝利できたとしても、それを続けることで彼らのフットサルが成長しているかと言われれば、否定せざるを得ない。

異国の文化に慣れるのに苦労したといったニュアンスの回答を優勝後の記者会見で語っていたアジウだが、リーグ戦中の会見でもベタ引きしてからのカウンター一本の戦い方をするチームには不満を募らせていた。「本当にフットサルを成長させたい気持ちがあるのか」と思っていたのだろう。

結果やなかなか点が入らない状況だけを見たら、名古屋と他7チームとの実力差が縮まったと思う人も多いだろう。
しかし、僕は縮まったとは思っていない。ただ、名古屋対策が明確になってきており、弱者による強者への挑み方を各チームが知っただけである。
もちろん、このやりかたで勝てるかもしれないが、勝ち続けるのは難しく、強くなったとは言い切れない。だから、図式が続く限り名古屋の時代は続く、というのが僕の見解。

まぁ、そう思うのは僕がそういうやり方を好まないだけだからかもしれないが...。




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